【ロサンゼルス9日】ロサンゼルス市交通局によると、ロサンゼルス市全域のバス専用レーンに違法に停車した車両に対し、LAメトロが新たに導入したカメラによるパイロットプログラムにより、過去最高の駐車違反切符が発行されているという。
LAメトロは今年初め、AI搭載カメラを活用し、バス専用レーンに駐車した車両を検知し、約300ドルの違反切符を自動発行する取り組みを開始した。
このパイロットプログラムは、2月に市内の一部地域で正式に開始された。
ロサンゼルス運輸局(LADOT)が発表したデータによると、カメラは毎月数千台の車両に駐車違反切符を切っており、最初の2ヶ月間では1万台近くに達したという。
このプログラムは、ホーソーンとハリウッド間のラブレア通りを走る212番バスや、ロサンゼルスのダウンタウンからサンタモニカまでのウィルシャー大通りを走る720番バスなど、一部のメトロバス路線で導入されている。
LAIstによると、この期間中に発行された違反切符の数は、プログラム開始前の駐車違反切符発行者と比べて77%増加している。
AI搭載カメラシステムは、ロサンゼルス市交通局とテクノロジー企業Hayden AIが共同で実施する5年間のパイロットプログラムの一環。最初の導入では、バスに100台のカメラシステムを設置し、駐車違反者のナンバープレートをスキャンしてその情報をロサンゼルス運輸局(LADOT)に送信します。LADOTは、人間による確認作業を経て、郵送で違反切符を発行する。
罰金は、初犯で293ドル、再犯で406ドル。また、罰金には延滞金が加算される場合もある。
このシステムは、メトロバスの信頼性向上と遅延削減を目的として開発されました。バス専用レーンは混雑した交通路への対策の一つで、レーンが車両で塞がれることが激減しており、導入から2ヶ月で既に数千件の違反切符が発行されている。
メトロは、Jライン・バス・ラピッド・トランジットの910番線と950番線、そしてオリーブ・ストリートとグランド・アベニューを結ぶ70番線という、他の3路線でもこのシステムを正式に導入した。