子どもの可能性は無限大 それを支え導く教育者でありたい

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田崎真呂美
Maromi Tasaki

こども教育機構 あおぞら学園 理事長兼校長

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■2月にトーランスで平日放課後の日本語補習校『あおぞら学園』を開校する田崎真呂美さん。

「思えば、7つ上の従姉妹の影響は大きかった。従姉妹は毎夏体験入学で米国から日本に帰国し、必死に漢字を勉強しながら日英どちらの言語でも学んでいました。働く彼女を見て、女性でもこんなに働いて輝けるのだと刺激を受けました」来月2月にトーランスで平日放課後の日本語補習校『あおぞら学園』を開校する田崎真呂美さん。彼女の軌跡に迫った。

 日本で生まれ育ち、大学卒業後はゼネコンに就職する予定だった。しかし大学4年のとき新聞の切り抜きで人生は変わっていく。募集広告を見つけて勧めてくれたのが冒頭の従姉妹の母(つまり伯母)というのだから人の縁というのはまこと興味深い。大手人材会社の営業職のアルバイトだった。大学生であるにも関わらず、自分の名刺をもち、ビルに入る会社に1社ずつひとりで営業をかけ、契約をとる仕事を任された。「私、とても成績がよかったのです」人事部からじかに誘いを受け、ゼネコンへの就職はとりやめ卒業後は人材畑の営業職を歩いていくことに。「仕事は面白かった。しかし過度な残業により眉間に皺が寄って目の痙攣が止まらなくなり体力的にずっと続けられる仕事ではないなと」人事コンサルティング会社に転職後まもなく、サンディエゴの従姉妹の結婚式に参列。会場から海に広がる幻想的なサンセットの美しさに心を奪われ渡米を決意。

 渡米直後に両親が他界する不幸があり、語学習得より米国での生計確立を優先させ就職活動を行なった。日本での職務経験を活かしてLAに就職先が決まった。NCN米国大学機構のキャリアアドバイザーとして全米の大学や日本に出張する生活を長く送った。これが教育に目覚めていくきっかけとなる。途中、夫の仕事の関係でワシントンDCに9年間住んだ際、土曜日補習校の教員も務め始めた。「幼・小・中・高・大、どの年齢にも大きな魅力があります。成長に立ち会うたびこの仕事をしていてよかったと感じます」特筆すべきは20歳離れた大学生に混ざり日本の小学校教員免許を取得したこと。「仕事をしつつ日米を行き来しましたからとても大変でした。けれどそれは私が教育者として信頼されるために必要なことだと強く思ったのです」現場に出てからの教員免許の取得は揺るぎない自信になった。

 DCからLAに戻り、西大和学園、あさひ学園で長く働いた。これまでのすべての経験をもって自ら作った学校が『あおぞら学園』だ。平日は小1から小6までの放課後に学べる補習校(学童保育)、土曜日は小1と小2を対象に運営する。国語と算数の教科指導を基盤に、体育、道徳、社会、コンピューターサイエンス、企業連携アントレプレナーシップ教育を提供する。「子ども自身が幸せを掴むために生き抜く人間力を身につける練習をする場所、それが学校です。興味をもった保護者様ぜひ2月に体験しに来てください」。

■NPO法人 こども教育機構 あおぞら学園
3810 Pacific Coast Highway, Torrance, CA 90505
Email: info@aozoragakuen.org
TEL:(310)428-0059
https://www.aozoragakuen.org/

(1/30/2025)

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