「可能性」って自分が考えているより 面白いことを巻き起こしてくれる

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米本学仁  Takato Yonemoto

俳優

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Photo by 山口呼夏
■仙台生まれ、大阪、京都を経てLAへ。ハリウッド映画「47Ronin」でキアヌ・リーブスと共演。出演作品に大河ドラマ「どうする家康」「鎌倉殿の13人」、「ガンニバル」「全裸監督」など。昨秋は、月9「ONE DAY」・月10「トクメイ!」2時間連続出演、「ゴジラ-1.0」では声の出演を果たした。 インスタグラム@Takato Yonemoto

 2013年にカール・リンシュ監督、キアヌ・リーブス主演映画『47RONIN』でハリウッドデビューした俳優の米本学仁さん。日米を問わずグローバルな俳優活動を展開し、今年4月には自身の事務所「SUPER UNIVERASAL」を立ち上げた。「最初はアパレルの会社を始めようとしたんです。日本で僕の洋服サイズでカッコイイと思えるものが全然なくて…。アメリカでもそう。フリーサイズやユニバーサルサイズと書いてあるものの、自分にフィットしないんじゃユニバーサルとはいえない。だから誰でも自由に着られるものを作りたいと思った」。また、今年2月にロサンゼルスで行われた映画『SHO GUN』のプレミアを訪れた米本さん。同作主演の真田広之さんとは47RONINで共演。「SHOGUNでプロデューサーも務められた真田さんは制作も手がけています。どの現場にも足を運び、〝きちんと日本を伝える〟細やかな監修をされています。作品の規模感、迫力といい、『すげえ!』たまらなくワクワクして、僕も自分の手で切り拓きたいという熱い思いが呼び起こされたんです」。社長・マネージャーを務めるのは2020年末に結婚した妻の薫さん。役者としての自身の価値は、表現や存在にある。その価値や魅力を一番わかってくれているパートナーと二人三脚で、映画やドラマなどのコンテンツや、オリジナル商品の企画展開などパッションの赴くままに、人々を愛で包みこむインクルーシブな世界を作り上げていきたいと話す。

 コロナ禍と同時期に、拠点をLAから日本へ移した。2022年に『鎌倉殿の13人』、翌年に『どうする家康』と立て続けにNHK大河ドラマに出演。「もし僕の祖父母が生きていたら、僕が出た作品をどう思うかとか、昔のこととか他愛のない話をしてみたい、ずっとそんな思いがありました。でも結婚したら妻のおばあちゃんが福島にいて、自分にもおばあちゃんができた!おばあちゃんは大河ドラマが好きで、僕が鎌倉殿に出た時には喜んでくれました。自分が出たシーンについておばあちゃんと電話で話すのが、僕も嬉しくて。ところが、どうする家康が始まる直前の年末におばあちゃんが亡くなってしまった。見てもらえなかったのは寂しいけれど、天国にテレビがあるかな?どこかで見てくれているはずだと顔を浮かべながら作品に向かっています」

 約10年前、LAのとあるラーメン屋でラーメンを美味しそうに食べているところを「君、映画に出てみないか」と声をかけられたのが俳優、米本学仁のスタート地点。その先には限りなく広がる可能性が待ちかまえていた。「ラーメンを食べていたら、ハリウッド映画でキアヌ・リーブスと共演して、いろんな作品に挑戦していたら、今度は日本の大河ドラマに出たり…。可能性って自分が考えているより面白いことを巻き起こしてくれるんですよね」。

©NHK
Photo by 奥田晃介
■今年4月、妻の薫さんと事務所「SUPER UNIVERASAL」を立ち上げた。「共に手を携えていろんなものを飛び越えて前に進みたい」 https://superuniversal.earth/

(7/26/2024)

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