情熱の赴くままにコメディを世に出していきたい

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フミ・アベ
Fumi Abe

スタンダップ・コメディアン/ライター

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■ロサンゼルス在住、人気上昇中!注目の日系アメリカ人スタンダップ・コメディアン/ライターのフミ・アベ。スタンダップ・コメディツアーなどのスケジュールは、インスタグラムをチェック。
FUMI ABE公式ウェブサイト https://www.fumiabe.com/
インスタグラム https://www.instagram.com/thefumiabe/

ステージに飛び上がり、マイク1本でオーディエンスを笑いの渦に巻き込んでいくスタンダップ・コメディ。コメディのネタは政治、経済、社会問題、日常の出来事、恋愛、異文化や人種にまつわる話題、下ネタに至るまで何でもあり。シュールかつシニカルにネタを調理していく。アメリカのスタンダップ・コメディ界でスタートして今年で10年目、現在ロサンゼルスを拠点に活動して人気上昇中の日系アメリカ人スタンダップ・コメディアンが、フミ・アベだ。スティーヴン・コルベア、ジミー・ファロンといった有名司会者のテレビのレイトショーに出演した彼をご存じの方もいるだろう。ジェームズ・コーデン出演のザ・レイト・レイトショーの脚本家も務めた。2024年も新年早々スタンダップ・コメディツアーを敢行している。

 千葉県生まれ、8歳の時に父の仕事の関係でオハイオ州に移りそこで育った。「オハイオに日本人コミュニティがあったものの、僕は日本人のほとんどいない高校に通いました。アメリカに来たばかりの頃は英語も話せなかったけれど、おっちょこちょいな面白い性格の子供でね。自分にとっては、それが人とすぐに仲良くなれる秘訣みたいなものでした」

 高校卒業後は、大学でニューヨークへ移った。「オハイオの田舎では、周りの友達もみんな仕事は医者とか弁護士など堅実な職に就きました。僕自身、NYに行くまではエンターテイメント業界の仕事なんてものがあることを知らなかった。コメディを仕事にするなんて考えたこともなかった」

■様々なテレビの人気トークショーに出演。テレビでの初舞台は2021年、歴史のあるエド・サリバン劇場でのスティーヴン・コルベアのレイトショーだった。

 そんなアベさんのスタンダップ・コメディとの出会いは24歳、広告会社に勤めていた時だった。「毎日何の変化もなく会社勤めをしていたある日、仕事終わりにバーのハッピアワーに行ったんです。そこで突然オープンマイクタイムが始まって、お客さんがスタンダップ・コメディをやり始めたんだけど、ひどくつまらなかった。それで自分も挑戦してみようと、次の週に5分間のコメディを披露したら、恥ずかしくひどいものでしたが、1回だけ客席から笑いがとれた。それが嬉しくて嬉しくて!」。2020年に本格的にコメディの仕事に転身。コロナ禍にジェームズ・コーデンの番組ライターに抜擢されたのを機にLAに拠点を移した。

「自分は根っからのコメディアン。普段の生活で何か面白いことに遭遇したり、たとえそれがイライラする嫌なことだったとしてもスマホのメモに書き留めてネタにしたり、すべてはコメディの要素なんです。今も新しいスタンダップ・コメディを考え出したり、テレビの面白い脚本を書きたいと思っている。情熱の赴くままにコメディを世に出していきたいんです」。

(1/24/2024)

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