私の嫌いなもの教えます

 唐突なのですが、自分の嫌いなもの、弱点を考えてみた。

 先ずは食べ物から。基本的に好き嫌いは無いのだが、どちらかと言うと見た目気持ち悪そうなものが苦手。「鳥の手羽先」は見ただけでぞっとする。あの細い骨が怖い。鳥の皮のぶつぶつが不気味。隣の席でアレをしゃぶっている姿を見るともうダメ、逃げ出したくなる。

 先日仙台に行った時に出された名物「牛タン」も無理。実際は牛の舌ベロなのだ!想像しただけでもベロを食べるなんて身の毛がよだつ。居たたまれず一人近所のラーメン屋に逃げてしまった。熊本名物「馬刺し」も可哀想過ぎる。可愛い目をしたお馬さんなのに…。周りに話すと「そんなこと言ったら、牛だって豚だって一緒じゃないか。」と言い返えされるが、そうは言ってもやっぱり馬刺しは苦手。最近女性に人気の「ホルモン鍋料理」も私に言わせれば怪しいこと極まりない。グツグツ煮込んだ鍋の中に何が入っているのか謎過ぎる。あの汁は何年も変えていないのではないか? 謎だ。最近オフィス街で昼間からもつ鍋屋に行列している女性を見かけるが怖過ぎる。スッポン料理も敬遠したい。若い頃、知らずにスッポン料理店に連れて行かれ、甲羅に飲めないお酒を注がれ、とどめにグラスで生き血を飲まされそうになって気絶する寸前の大修羅場があったのだ。獣系ジビエ料理は当然ながら遠慮したい。本当に恐怖なのだ。忘れていました、豚足も天敵だ。

 何が好物かと言えば「ハンバーグ」「エビフライ」「シーフードパスタ」「なべ焼きうどん」そして「クリームあんみつ」「パンケーキ」など子供が大好きな食べ物ばかり。我ながら食に対して軟弱過ぎる。子供の頃から趣向が成長していない。グルメじゃ無さ過ぎる。冒険心も無さ過ぎる。

 冒険と言えば、遊園地のジェットコースターも無理。以前番組の罰ゲームで、よみうりランドのジェットコースター(巷では怖くないと評判)に乗る事になり、前日から眠れなかった。当日、乗ってから降りるまで一切目を開ける事が出来ず、下を向きっぱなし。絶叫マシン?なのに、声も出せず無言。借りてきた猫状態。デレクターも期待した映像が撮れず、天を仰ぎ収録にならない醜態をさらけ出した思い出が。大好きなアトラクションは、ディズニーランドの「カリブの海賊」「ホーンテッド マンション」は最高!先日行ったLAのディズニーランドでも2時間並んで「カリブの海賊」に乗った。夢と想像力、安心がつまっている。

 普段は強気発言をしていますが、弱虫人間だと自覚しました。これって変わりそうもないですね!

 

 

 

■テリー伊藤
演出家。1949年、東京都出身。数々のヒット番組やCMなどを手掛け、現在はテレビやラジオの出演、執筆業などマルチに活躍中。

 

 

 

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