獄中で麻薬組織を管理していたメキシカン・マフィア刺殺 サンファナンドバレーのギャングを統括(7/7)

【ロサンゼルス7日】サンファナンドバレーのギャングを統括し、ロサンゼルス郡にある刑務所内の麻薬・恐喝組織を獄中から管理していたメキシカン・マフィアのメンバー、マイケル・トレス受刑者(59)が6日午前9時頃、サクラメントのカリフォルニア州立刑務所で刺殺されたと当局が発表した。

 トレス受刑者は、殺人未遂、共謀、武器を使った犯罪、証人改ざんなどの罪で禁固133年から終身の刑で服役中だった。

 刑務所当局は、加害者をレイ・マルティネス容疑者(49)とフアン・アンヘル・マルティネス容疑者(47)と特定した。2人は名字が同じだが血縁関係はなく、殺人などの罪で終身刑に服していた。レイ・マルティネス容疑者はメキシカン・マフィアのメンバーだという。

 トレス受刑者が殺された理由は不明だが、サンファナンドバレーのストリート・ギャングから国内最大の郡刑務所群を統括する麻薬・恐喝組織の管理人に上り詰める過程で、多くの敵を作っていたと思われる。

 過去の調査によると、トレス受刑者はメキシカン・マフィアの2大刑務所賭博を監督し、ラテン系の受刑者から集めた物品の販売や麻薬販売に課される税金などで収益を得ていた。仲間のマフィアメンバーによると、トレス受刑者の代理として毎週1万2,000ドルを刑務所から集めていたという情報がある。

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