小麦粉からサルモネラ感染の可能性、3人が入院 CDCが報告(4/3)

【ロサンゼルス1日】米疾病対策センター(CDC)は30日、カリフォルニアを含む複数の州で報告されているサルモネラ感染症の発生源が小麦粉であると考えられると発表した。

 CDCによると、このたびのサルモネラ感染症は、カリフォルニア、イリノイ、アイオワ、ミネソタ、ミズーリ、ネブラスカ、ニューヨーク、オハイオ、オレゴン、テネシー、バージニアの各州で報告されており、これまでに少なくとも12人が発症し、3人が入院した。最初の報告は2022年12月初頭にさかのぼる。

 聞き取り調査によると、感染者7人のうち6人が小麦粉の生の生地(raw dough)を食べており、調査当局は小麦粉の銘柄特定に向け調査をしている。このアウトブレイクの実際の感染者数は、正式に報告されている人数をはるかに上回る可能性が高い。

 ほとんどの小麦粉は生であるため、食中毒を引き起こす細菌を殺すための処理をしていない。小麦粉を生地や衣として焼くと、サルモネラ菌はその過程で死滅するが、生の生地や衣から病気になることがある。

 CDCは、感染を避けるため、小麦粉の生の生地などを食べないよう推奨し、焼き菓子は、細菌が完全に死滅するよう、温度確認などの指示に従い調理するよう呼びかけている。

 サルモネラ菌感染の症状は、下痢、発熱、胃痙攣などで、ほとんどの場合は感染してから6時間以内に発症するが、まれに6日後などに発症する場合もある。ほとんどの人は治療をしなくても4~7日で回復するが、高齢者、子供、免疫力が低下している人は、重症化した場合、入院が必要になることもある。CDCは、下痢、高熱、脱水の兆候、嘔吐が3日以上続いた場合は医療機関に連絡するよう求めている。

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