第34代シェリフ局長にルナ氏 現職ヴィラヌエバ氏が敗北認める(11/15)

【ロサンゼルス15日】ロサンゼルス郡シェリフ局の局長選挙で15日午後、現職のアレックス・ヴィラヌエバ氏が、対抗馬でロングビーチ市元警察本部長のロバート・ルナ氏への敗北を認めた。これに伴い、ルナ氏が第34代シェリフ局長となる。

 AP通信によると、開票率65%の14日午後6時20分時点での得票率は、ルナ氏が59.8%(987,730票)、ヴィラヌエバ氏が40.2%(662,893票)。

 ヴィラヌエバ氏は、ロサンゼルス郡シェリフ局の過去105年の歴史の中で、現職のまま挑戦者により失脚した2人目のシェリフ局長となった。1人目の現職失脚は、ヴィラヌエバ氏が現職のジム・マクドネルシェリフ局長に勝利した2018年の総選挙だった。ヴィラヌエバ氏に対しては、シェリフ局内での一部保安官のギャング化問題に対処しなかったことなど、複数の問題について内外からの非難が相次いでいた。

 ヴィラヌエバ氏は15日の会見で、次期シェリフ局長の活躍を祈るとともに、在任中に自身が達成した業績について振り返った。

 これを受けてルナ氏は有権者らに感謝を述べ、シェリフ局の新たなリーダーシップとアカウンタビリティの実現を約束。ヴィラヌエバ氏への敬意も表した。

 ルナ氏は、予備警察官として勤務し始めた1985年以来、ロングビーチ市警に勤務。2014年に同市初のラテン系警察本部長に任命された。警察本部長を7年間勤めて退職する代わりに、ヴィラヌエバ氏の対抗馬としてこの度の中間選挙に出馬することを決意。混乱に満ち一般の信頼を失いつつあるシェリフ局の建て直しを誓うとともに、凶悪犯罪の減少、ホームレス問題の解決、局の近代化、保安官と職員の生活改善を公約に掲げた。

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