「ブラックフィッシング」で炎上したアーティスト
黒人のフリをするのは一体なぜ?
英歌手のジェシー・ネルソンが公開した新曲『Boyz』のミュージックビデオが大きな批判を受けている。MV内で、白人のジェシーがまるで黒人のように黒い肌で写っており、歌詞中にも黒人をイメージさせるような言葉が使われていたことで、ジェシーが「ブラックフィッシング」しているのではないかと注目を浴びたのだ。
https://youtu.be/u884fEIPY3g
Jesy Nelson Ft. Nicki Minaj – Boyz (Official Music Video)
「ブラックフィッシング(Black Fishing)」とは、黒人でない人が、メイクなどでわざと肌を黒く見せたり、ファッションや行動を通して黒人のふりをすること。黒人カルチャーに憧れてそのようなメイクやファッションをする人がいる中で、黒人が受ける特権や注目を横取りするためにやっているという捉え方もあり、ハリウッドセレブ界でも度々話題に上がっている。
ブラックフィッシング常連のハリウッドセレブとして有名なのが、オーストラリア出身のラッパー、イギー・アゼリア。彼女はメイクやファッションが黒人っぽいと批判を受け続けており、さらに「ラップをする時のアクセントまでアフリカン・アメリカンの英語を真似ている」と言われている。
モデルのキム・カーダシアンは、自身のインスタグラムにアップした動画で、自分の顔と手の色があまりにも違うことに対して、「私の青白く写った手を気にしないで」とコメント。それに対しファンから「顔が黒すぎるだけでしょ」と突っ込まれることとなった。
多くの黒人(特に女性)は、自分たちが受けた肌の色による差別を経験したことのない人たちが、黒人のふりをしていることに憤りを感じているそう。
一方で、今回話題になったジェシー・ネルソンを含め、ブラックフィッシングに悪意があると批判されてしまう多くセレブは、ブラックカルチャーを心からリスペクトしているだけだという。
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