『無頼 II』公演  渾身の武重を演じる(2/19/2020)

俳優

松永 ヒロ

Hiro Matsunaga

 

2014年、2015年にロサンゼルスで公演され大好評を得た英語時代劇『無頼(ぶらい)』待望のパート2『無頼IIThe Swords of Sorrow』の公演が4月に迫る。前作に続き、脚本、監督は藤山直樹さん、キャストはLAを拠点に活動する役者陣がラインアップする。

物語の主人公である松越藩側用人、村松武重は、お上からの命令により切腹を命じられる。恨みを抱えたまま命を落とした武重の霊魂は、様々な復讐を企てる。

主人公である村松武重を演じるのが俳優の松永ヒロさんだ。「武重は、何事も真面目にやってきた人間。そんな彼が人の世とはなぜこんなにも不平等なものなのかと、この世を憎しみ儚みながら死んでいく彼の怨念が物語を翻弄していくんです」。この舞台の予告編動画で流れる、松永さん演じる武重の切腹シーンは、見ている側の魂をも引きちぎられるような感覚にさえ陥る。「武重というキャラクターは演じれば演じるほど難しさを感じます。彼はこの時に何を思ったのか、なぜそんな行動に出たのかと、彼の内面をまだまだ探っている途中です」

 

『無頼』への出演は前作を含め本作品で2作目となる松永さんだが、それまで時代劇の経験はなかったという。「刀を握ったこともなく、この作品に出会ってから道場に通い始めて、武道や立ちまわり、侍とは何なのかや帯の締め方も学ぶようになりました」

 

日本で大学在学中に演劇部で活動。その後は、アメリカで俳優として活躍し日本で演劇学校を創設したダン・コウジ氏のもとで演劇を学び渡米。有名俳優を多数輩出するステラアドラーアカデミーで演技を学んだ。「ステラアドラーで学んだことが役者としての基礎になっています。在学中に演じた『アルジャーノンに花束を』で主役のチャーリーを演じた時、彼の気持ちを伝えることができたと実感できる瞬間があった。その瞬間をいつも求めたい」

 

卒業後はフィルムや舞台作品への挑戦を続ける松永さんだが、2018年の『無頼』公演前に、悪性リンパ腫が発覚。「舞台はキャンセル。みんなが頑張って稽古を積み重ねて、よし!ここからという時に、自分の病気のせいで叶わなかった。本当に申し訳ない気持ち。まさか自分がそんなことをしてしまうなんて・・・」。抗がん剤治療により回復した松永さん。「療養中は、また舞台に立つんだとひたすら前を向いていました。登山とか高い所に登る時に、下を向いたら怖いけど上を向いて登ったら怖くないでしょ? 足をすくわれないように上を向いて治療に向かいました」

 

2年越しの作品、『無頼II』がこの春公演を迎える。頭を剃り、髭を蓄え、以前よりイメージチェンジも図った松永さん演じる武重が、客席を怨念の渦に巻き込むことは間違いないだろう。

病気から回復し、気持ちも新たに頭を剃り、髭を蓄え、風貌にも変化。演じる役や演技の幅も広げていきたいと話す。

 

『無頼II The Swords of Sorrow哀哭ノ剣(あいこくのけん)』。制作チームには、脚本・監督・プロデューサーの藤山直樹さん、LAで活躍する制作陣、俳優陣が並ぶ。
詳細/www.facebook.com/ buraiproductions

https://www.instagram.com/hiromatsunaga_la/?r=nametag
 

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