オリンピック冷めやらぬ症候群

熱狂の中、東京オリンピックが閉幕した。大会前は開催自体が危ぶまれていたが、いざ始まったとたん連日の日本選手の活躍で、テレビの視聴率も記録的な数字を叩き出した!大会後の朝日新聞、読売新聞の世論調査でも「オリンピックやって良かった」が70パーセント近くの支持なのだ。

野党、共産党、立件民主党もあれ程「オリンピック中止」を声高らかに叫んでいたのにだんまりを決め込んでいる。テレビ朝日はあんなにまでネガティブキャンペーンをしていたのに・・・

 

でもこれでいいのです。この手のひら返しこそ、日本人の特技なんです。時流に素早くのる、ポリシーが長続きしない、何処にいっても生きて行けるしたたかさ、これがいいのだ。

感化されたのは国民も一緒。私が習っている極真空手の道場にも空手の金メダリスト喜友名涼選手や銀メダリスト清水選手に刺激を受けて、ちびっ子達が道場の門を叩いてくれた。

更にスケートボードの金メダリスト、堀米選手や西矢選手に続けと夜遅くまで照明設備のある公園は大変なことになっている。

私がよく通る駒沢公園などはあの日以来スケーターの数が5倍に増えている。それだけではない。隣接されているバスケットボールのゴールネットが設置されているエリアも凄いことになっている。深夜まで真剣な表情の若者でいっぱい。

数年前まで夜公園でスケートボードをやっていたら行きかう人は白い目で見ていた、そう不良を見る目で。しかし堀米選手が10代で単身アメリカへスケボー留学して、今やロサンゼルスに練習場もある庭付き豪邸を所有している事を報道で知ると、一瞬にて空気が変わってしまった!堀米選手の地元江東区の区長は「近い将来堀米スケーターパークを作る」と宣言したのだ。

各市町村ではオリンピックの聖火ランナーが走るのを拒んでいたのに、まさに手のひら返しの歓待ぶりだ。

これでいいのです。才能なんです!楽しいことに夢中になれる、いいじゃないですか。

私だって刺激を受けました。競歩です!もしかしたら今からでもやれるかも知れない!と思ったのが競歩。ルールは厳しく「常にいずれかの足を地面につけて、前側の足は地面について垂直になるまで膝を真っ直ぐでなければならない」という規定があるのだが、

なんだか面白そうな予感がしてきました!場所を選ばず、お金も友達もいなくても始めることが出来る。普段1時間散歩しているので、体力には自信がある。とりあえず5キロ競歩から挑戦したいと思います!何処かでシニア競歩大会やってないかな!

 

 

 

■テリー伊藤
演出家。1949年、東京都出身。数々のヒット番組やCMなどを手掛け、現在はテレビやラジオの出演、執筆業などマルチに活躍中。

 

 

 

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