稲冨 祐一郎
Yuichiro Inatomi
牧師
日英バイリンガルの教会「ごすぺるシロアム教会」と「パロマジャパニーズバプテスト教会」で牧師を務める稲冨祐一郎さん。
ごすぺるシロアム教会(パサデナ) https://www.facebook.com/Gospel-Siloam- Church
パロマジャパニーズバプテスト教会(サンディエゴ)https://www.facebook.com/pjbcjapan
パサデナにある、ごすぺるシロアム教会と、サンディエゴのパロマジャパニーズバプテスト教会で牧師を務める稲冨祐一郎さん。教会にはローカルの日本人をはじめ、アメリカ人や韓国人など幅広い人々が通っている。「教会には赤ちゃんから90代までが来られています。コロナ禍は集会ができないためオンライン礼拝を行っていましたが、通常の礼拝が再開しました」
二つの教会を行き来しながら活動を行う稲冨牧師。教会で聖書の教えを説いたり、礼拝を設けるほか、教会の外でも献身的に信徒を支える。信徒の家を訪れて話を聞いたり、また最近ではキリスト教の教えを通しての結婚相談の依頼も増えているという。「お家を訪問して、ご病気や一人住まいで不安を抱える方にお話を聞いて寄り添いお祈りをさせていただいています。皆さんに笑顔になっていただくことが喜びですし、私自身が元気をいただくことも。アメリカに住んでいる方はポジティブでパワフルな方が多い。私も励まされます」
兵庫県出身。1986年に洗礼を受け、後に聖職者を目ざした稲富牧師。キリスト教の道に進んだのは、少年時代のある一つの出会いがきっかけとなった。「私が小学生の頃、家族が病に倒れたり、親が仕事で忙しくほとんど家にいない大変な状況でした。家族皆が生きる希望を失い、私も孤独でした。そんな時、韓国から来た宣教師の先生に出会い、その先生が私を実の子どものように愛して育ててくださいました。スキーや海、映画を観に行ったりとたくさん遊んでくれたり、人生の多くを教えてくださいました。一人の少年だった自分に温かい愛を持って接してくれたことがものすごく魅力的で憧れを抱いたのを覚えています」
韓国総神大学、大学院を卒業後は大阪の教会で10年間牧師を務め、その後韓国で数年を過ごした。「韓国で牧師として仕えた時にわかったのが、現地の日本人留学生たちが様々なことに興味を持ち、キリスト教の教えに対しても心をオープンにする学生が多かったこと。そこから、若者や海外留学生に、キリスト教の教えや神様からの愛を広く伝えていきたいと考えるようになりました」
8年前に渡米。活動拠点にするLAとサンディエゴの教会には、大勢の若者や留学生が通い明るく元気なエネルギーに溢れている。週末は、若者たちとバイブルスタディに勤しみ、スポーツ、食事を共にして家族のように過ごす。「今の時代、家庭環境で傷ついている子どもも多く、『どうせ僕なんか、私なんか』と口にするのをよく目にするんです。私はそんな彼らに、自分を大切にできる人生を送り、自分に自信を持って誇れる大人になってほしい。彼らが自分たちの手で明るい未来を切り拓いていくことが、私の大きな夢です」
(8/6/2021)
家族から紹介され、ららら、に接する機会を得ました。
LOCALの貴重な情報をありがとうございます。