
人として、俳優として
ロサンゼルスに拠点を移すきっかけとなったのは、LAにある演技の専門学校、Art of Actingに合格したことで、今年の8月に無事演技プログラムを修了しました!Stella Adler Studio of Actingは昔から憧れの学校で、いつか通えたらと下見にも行ったほどだったので、日本からの女優第1号(?)として受け入れて頂けたときは、すごく嬉しかったです。
月曜日から木曜日までの週4日、ほぼ毎日朝の9時から夕方の7時頃まで、脚本分析、スタジオ特有の演技法、身体の使い方、発声と息遣い、映像用のお芝居、シェイクスピア、インプロビゼーション(即興演劇)などを履修していました。
演技の四年制大学を卒業してからこのスタジオに通いに来ている学生も多かったので、凄いスピードで進んでいく授業についていくのに、初めの2週間ほどはただただ必死でした。ほとんど毎日、朝の5時に起きてその日扱うシーンや役の予習・準備をして学校に向かい、授業を通して1日分のエネルギーを使い果たし、帰ってきたらすぐに寝てしまう、そんなサイクルで毎日を過ごしていました。おかげでとても朝方人間になれたので、一石二鳥ですね。笑

プログラムが終わる頃には、シーンや役への自分ならではの向き合い方を確立できた気がして自信がつきましたし、元々大好きだった演技をより自由に楽しめるようになりました。同時に、私個人として人生で苦戦していた、「目の前の人を信じること」、「今を生きること」も、演技を通して少しずつ恐れずにいられるようになれました。私の学校は、 “Growth as a human being is synonymous to growth as an actor(人と俳優としての成長は同義語である)”という信念を掲げています。これから、人としても俳優としても成長しながら、一緒にお仕事をする方や作品を見てくださった方に幸せをお届けできるように、そして演技という一番好きなことをもっとお仕事にしていけるように頑張ります!
(12/3/2025)

北川 悠理 (きたがわ・ゆり)
幼少期をロサンゼルスとサンディエゴで過ごし、日本に帰国後、2023年までの約5年間アイドルグループ「乃木坂46」のメンバーとして活動。卒業後、単身渡米。UCSDに留学し、演技と映画制作を専攻。2025年、本格的にLAに拠点を移し演技の専門学校を修了。映画や舞台の脚本執筆、書籍の出版など新米作家としての一面も。









