【トーランス5日】NBCテレビ「トゥデー」の司会者サバンナ・ガスリーさんの母、ナンシー・ガスリーさん(84)が1月31日にアリゾナ州の自宅から何者かに誘拐されたとされる事件で、連邦政府はこのほど、ナンシー・ガスリーさんの親族に対し、テキストメッセージで「偽装身代金要求」を送った疑いでトーランス在住のデリック・カレラ容疑者(42)を起訴した。
当局によると、カレラ容疑者は2月2日にナンシー・ガスリーさんの娘と娘婿に「ビットコインは届いたか?こちらでは取引を待っている」と2通のテキストメッセージを送信した。
訴状によると、連邦当局は、この電話番号がコンピューターに接続されていることを突き止め、メッセージ送信元のIPアドレスを特定し、それがカレラ容疑者宅に関連していることが判断した。
カレラ容疑者は2通のテキストメッセージを送信したことを認め、捜査官に対し「ウェブサイトから家族情報を入手した」「事件を追跡しテレビで報道を見ていた」と供述した。カレラ容疑者は「家族が反応するか試していた」と述べ、メッセージ送信から3分後、家族の一人に電話をかけたとされる。
訴状によれば、カレラ容疑者のメッセージは、ガスリーさんの家族が母親について誘拐犯に連絡を求める動画を公開した後に送信された。
カレラ容疑者は昨年、ロサンゼルス郡地方検察局から、2020年4月1日から2022年1月10日までの間に失業給付金約1万ドルを不正受給した罪で起訴されていた。検察局は裁判記録で、カレラ容疑者が保健サービス局で中間事務員として勤務していたと述べている。
アリゾナ州当局によると、ナンシー・ガスリーさんは1月31日、家族と夕食やゲームを楽しみ、ツーソンの自宅に家族の車で送られたのが最後の目撃情報となっている。約4時間後の2月1日午前2時直前、自宅のドアベルカメラが切断され、数分後にソフトウェアデータが家屋内の動きを記録。午前2時30分頃、ナンシーさんのペースメーカーの検知機能が自宅から切断され、玄関ポーチで発見された血液がナンシーさんのものと一致した。
5日には、サバンナ・ガスリーさんら3人の子供が犯人に向けた動画メッセージを公開。当局は、ナンシーさんが生存している証拠はないとしながらも、生存への希望を捨てていないと語った。