待望の「ルーカス・ミュージアム」が来年9月に開館 広さ30万平方フィート、劇場やカフェも(11/17)

【ロサンゼルス16日】ロサンゼルス・エクスポジションパークの「メモリアル・コロシアム」の西側で2018年3月に着工した「ルーカス・ミュージアム・オブ・ナラティブ・アート」が、2026年9月22日に開館すると発表された。
 総工費10億ドルのこのミュージアムは、「スター・ウォーズ」メガフランチャイズの生みの親であるジョージ・ルーカスさんと妻のメロディ・ホブソンさんによって設立された。
 13日にミュージアム側が発表したニュースリリースによると、建物は建築家・馬岩松(Ma Yansong)さんの設計で広さは30万平方フィートあり、11エーカーの美しい庭園に囲まれる。ミュージアムのメインの建物は5階建てで、ノーマン・ロックウェル、ジャック・カービー、フリーダ・カーロ、マックスフィールド・パリッシュ、ジェシー・ウィクロックス・スミスなど、数多くの芸術家の作品が展示される予定。
 ルーカスさんは過去に、このミュージアムではコミックアートや写真作品も展示され、企画展と常設展を通じて映画制作の芸術性を深く掘り下げる予定だと述べてきた。ルーカス・アーカイブスも施設の重要な要素となり、ルーカスさんの長きにわたる歴史的な映画制作キャリアから生まれた数多くの模型、小道具、コンセプトアートを収蔵する。そのキャリアでは現在までに12本以上の『スター・ウォーズ』映画とテレビ番組を生み出している。
 ルーカスさんは声明で、「物語は神話であり、図解されることで人間は生命の神秘を理解しやすくなる」と述べている。
 ミュージアム側の発表によれば、35の展示室にはそれぞれ愛、家族、遊び、仕事、スポーツ、冒険を通じて「人間の経験」を反映する名称が付けられているという。また、ミュージアムには劇場、オフィススペース、図書館、教室、カフェ、レストランも併設される。
 「歴史とコミュニティに恵まれたこの街にルーカス・ミュージアムを迎えられることを誇りに思う」とカレン・バス市長は6日の声明で述べた。「これは単なる博物館ではない——想像力への投資だ。私たち自身と世界の見方を形作るアーティストやストーリーテラーを称える場である。この街のあらゆる地域が、こうしたインスピレーションに値する」
 ミュージアムの建設は当初2021年の完成を予定していたが、コロナ・パンデミックなどにより大幅な遅延が生じた。

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