加州で選挙区割り変更案が可決 トランプ大統領のテキサス州区割り変更に対抗(11/5)

【ロサンゼルス5日】カリフォルニア州で4日、連邦議会下院の選挙区を民主党が有利になるよう一時的に変更する区割り案「提案50」の是非を問う住民投票が実施され、5日朝、賛成63%、反対36%で可決が確実となった。
 「提案50」は民主党のニューサム知事の主導で、来年の中間選挙を視野に州議会が提案したもの。テキサス州で今年8月、トランプ大統領が推進し、共和党が有利になるよう連邦議会下院の選挙区割りを変更したことに対抗して実施された。
 カリフォルニア州のこの区割り案は2030年まで適用されることになる。テキサス州での共和党の優勢を抑える狙いがあり、オバマ前大統領なども支持を表明していた。
 区割り案では、カリフォルニア州内の共和党が優勢な選挙区に、民主党で有権者登録をしている住民が増えるように変更する。カリフォルニア州に52ある下院議員選挙区のうち、現在民主党が43区、共和党が9区を占める。区割り案の可決に伴い、民主党は州内で5議席を増やす見通し。
 ニューサム知事は4日夜、「民主党だけではなく、国と国民の勝利。また建国の父らの理念の勝利」と強調するとともに、現在起きているデモクラシー崩壊への危機感を訴えた。
 一方、トランプ大統領は自身のSNSで、住民投票は「巨大な詐欺」と主張。投票をめぐり法的な調査が行われると述べた。
 

 

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