相次ぐ貴金属窃盗の抑止へ、LA市議会が報奨金制度を承認 情報提供者に5,000ドル支給(10/23)

【ロサンゼルス21日】ロサンゼルス市議会は21日、市内で相次ぐ貴金属窃盗を抑止するための報奨金制度を承認した。今後カレン・バス市長が署名すれば施行される。
 この条例により市は、重窃盗事件の情報提供者に5,000ドル、軽窃盗事件の情報提供者に1,000ドルの報奨金を支給できるようになる。
 報奨金支払いの対象となる盗難物には、照明器具や銅線をはじめ、市所有の銘板、墓石、彫像、シックスストリート橋に関連する金属類も含まれる。
 ロサンゼルスでは、ダウンタウン近くに2023年に建設されたシックスストリート橋(旧称「光の帯」)での盗難被害が顕著で、この橋からは7マイルに及ぶ銅線が盗まれ、現在は照明がなく暗闇に沈んだ状態となっている。盗まれた銅線の価値は11,000ドルだが、照明用配線修理費用は250万ドル以上と見積もられており、未だ完了していない。
 CBSニュースが入手・分析した市データによると、2025年に入ってこれまでに3万7000件以上の街路灯修理依頼が寄せられている。9月時点で、その半数以上が未だに修理待ちの状態だ。
 街路灯局は電子メール声明で、システムの15%が停電の影響を受けていると説明。同局によれば、修理依頼のほぼ半数は電線盗難が原因で、残りの半分は定期メンテナンスが不十分なため。市内の25万基の街路灯をカバーする現場スタッフは200人未満で不足しており、修理まで9~12ヶ月を要する状況となっている。
 ロサンゼルス警察は、この条例が捜査官による容疑者の特定に役立つと確信し、これを支持していた。

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