【ロサンゼルス20日】食パンの間にジャムとピーナッツバターを挟んだ「Smucker’s Uncrustables」が人気商品の「J.M. Smucker Co.」はこのほど、「Trader Joe’s」が新たに売り出した冷凍ピーナッツバター&ゼリーサンドイッチのデザインと包装が、同社の「Uncrustables」と酷似しているとして、「Trader Joe’s」を提訴した。
13日にオハイオ州連邦裁判所に提訴された訴訟で、Smucker社はTrader Joe’sが販売する丸型のクラストなしサンドイッチの縁に、Uncrustablesと同様のパイのようなクリンプ加工が施されていると主張。このデザインが自社の商標権を侵害していると訴えている。
さらにSmucker社は、Trader Joe’sのPB&Jサンドイッチの箱が、オハイオ州オービルに本社を置く同社の商標権を侵害していると主張。その理由は、同社が「Uncrustables」のパッケージ文字に使用しているのと同じ青色を採用している点。また、Smucker社によれば、Trader Joe’sの箱には、かじった跡のあるサンドイッチが印刷されているが、これもUncrustablesのデザインと類似していると主張した。
Smucker社は、市場で他社が包装済み冷凍解凍即食タイプのクラストレスサンドイッチを販売すること自体には異議を唱えていない。しかし「Smucker社の貴重な知的財産権を利用してそのような販売を行うことは許容できない」と同社は訴訟で主張した。
Smucker社はTrader Joe’sに対し損害賠償を求めている。さらに裁判官に対し、Trader Joe’sが全製品と包装材をSmucker社に引き渡し廃棄するよう命じるよう請求している。
15日、カリフォルニア州モンロビアに本社を置くTrader Joe’sに対し、コメントを求めるメッセージが残されたが返信はまだない。
シカゴの法律事務所ニール・ガーバー・アイゼンバーグの知的財産グループ代表、マイケル・ケルバー氏は、Smucker社の登録商標がその主張を補強するだろうと述べた。しかしTrader Joe’s側は、自社サンドイッチの折り目加工は単なる機能的なものであり、商標登録の対象とはならないと主張する可能性があるとケルバー氏は指摘した。
Uncrustablesは1996年にミネソタ州ファーガスフォールズで製造を開始した二人の友人によって発明された。Smucker社は1998年に彼らの会社を買収し、1999年に「密封されたクラストレスサンドイッチ」の特許を取得した。
しかし大量生産は容易ではなかった。訴訟でSmucker社は、過去20年間にわたり「Uncrustables」ブランドの開発に10億ドル以上を費やしたと主張している。同社はアンクラスタブルズの伸びるパンの改良に数年を費やし、チョコレートやヘーゼルナッツといった新たなフィリングの味を開発した。
Smucker社の訴訟の数ヶ月前には、「Mondelez International」が「Aldi」を相手取って同様の訴訟を起こしている。Mondelez側は、Aldiのプライベートブランドクッキーやクラッカーの包装が、同社の「チップスアホイ」「ウィートシンズ」「オレオ」といったブランドと類似しすぎていると主張していた。
※画像:https://www.traderjoes.com/home/products/pdp/crustless-peanut-butter-strawberry-jam-sandwiches-079742
私は酷似していると思わない♂️