「クロームブック・チャレンジ」で放火の疑い、ロングビーチの13歳生徒を逮捕(5/13)

【ロングビーチ12日】ロングビーチの「ペリー・リンゼイ・アカデミー」に通う13歳の生徒が、ノートパソコンの「クロームブック」のポートに鉛や金属を詰め込むことを奨励する全国的なソーシャルメディア・チャレンジに参加した疑いでこのほど逮捕された。

 この「クロームブック・チャレンジ」は現在TikTokで流行しており、生徒が学校で支給されたクロームブックをショートさせ、火花や煙、場合によっては火災を引き起こす事故が多発。TikTokにアップされた動画には、クリップや鉛筆、シャープペンシルの芯をUSBポートに詰め込む生徒たちの姿が映っている。

 ロングビーチ統一学校区によると、逮捕された13歳の生徒はバッテリーの充電ポートに異物を挿入し、クロームブックを破損した。負傷者は出ていない。

 同学校区は、このソーシャルメディア・チャレンジのためにクロームブックを破損して生徒が懲戒処分を受けたのは今回が初めてではないと述べたが、実際の回数は明らかにしていない。

 学校区側は、保護者や養育者がこのソーシャルメディア・チャレンジに参加することの危険性について生徒に話すよう促し、充電ポートに物を差し込むことは危険であり、重大な懲戒処分や法的措置につながる可能性があると述べた。

 北カリフォルニアの中学校では、生徒によるこのチャレンジのためにクロームブックが発煙し、教師が消火器を使い、生徒らを教室から避難させる事態に発展。同様のクロームブックの発煙事件は、コネチカット州、コロラド州、ニュージャージー州、ペンシルベニア州、ニューハンプシャー州の学校区でも報告されている。コンピュータのバッテリーが発火すると有毒な煙が発生する場合があり、消防当局も注意を促している。

 このチャレンジ動画のタグは現在、アプリにより削除された。これまでにも、「いいね!」やフォロワーの数の増加を目指す危険なソーシャルメディア・チャレンジは報告されており、2016年にはスプーン一杯のシナモンを吸い込む「シナモン・チャレンジ」や、2018年には洗濯ポッドを飲み込むことをソーシャルメディア・ユーザーに勧める「タイド・ポッド・チャレンジ」が横行した。 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。