【ハンティントン・ビーチ27日】ハンティントン・ビーチの乗馬センターで27日、上空から病気のブラウン・ペリカンが落下する事故が起きた。
この鳥を保護し検査したところ、ドウモイ酸中毒にかかっていることがわかった。現在、けいれんやてんかんの治療に使われる「抗痙攣薬」と点滴で治療中で、状態は安定しているという。
湿地・野生動物ケアセンターによれば、ここ数週間で、病気になったブラウン・ペリカンが何十羽も運び込まれており、海域でのドウモイ酸の大規模な発生により、アシカ、クジラ、イルカも大量に病気になっているという。
同センターによると、この週末には、アリソ・ビエホ、ミッション・ビエホ、ラグナ・ニゲルでも病気のペリカンが発見された。また、27日にはベニスビーチ付近などで複数のイルカの死骸が発見され、ドウモイ酸中毒が原因だと思われる。
神経毒の「ドウモイ酸」を含む藻類などを食べて汚染された魚などをペリカンが食べて病気になった可能性が高い。「ドウモイ酸」は哺乳類や鳥類にけいれん発作や脳損傷を誘発し、死に至らせる場合もある。動物も人間も、汚染された魚からドウモイ酸を摂取したり、感染した野生生物に接触したりすることで病気になる可能性がある。