【ロサンゼルス27日】値上がりしているのは卵だけではない。牛肉の価格も上昇しており、最近の決算発表でさまざまな企業の幹部が、牛肉が大きな問題を引き起こしていると指摘している。
労働省の消費者物価指数によると、1月には牛肉と子牛肉の価格は5.5%上昇し、家庭での食品全体の価格上昇率1.9%を上回った。
ウェルズ・ファーゴ農業食品研究所の部門マネージャー、コートニー・シュミット氏はFOXビジネスに対し、牛肉価格の上昇は、消費者の需要が安定している米国牛肉生産の逼迫が原因だと語った。
シュミット氏によると、現在、米国の牛群は下降サイクルをたどっており、2025年には牛の在庫が史上最低レベルになるという。
今月初め、米国農業協会の経済学者、バーント・ネルソン氏は、2025年1月1日時点の米国の牛と子牛の在庫が前年比約1%減少したと報告し、米国の牛群の継続的な減少を浮き彫りにした。
子牛の価格も高騰しており、これらの子牛が飼育または繁殖用に売却されれば、牛肉市場ではさらに牛肉不足が進み、価格はさらに高騰してくる。
高価格の牛と予測できない将来の利益により、農家は繁殖用に飼育するよりも、より多くの雌牛を肉用に売らざるを得なくなるかもしれない。そうなれば、牛業界は縮小し続ける可能性がある。
その結果、価格がさらに上昇する可能性がある。