「Albertsons」がカリフォルニア州の過大請求訴訟で400万ドルを支払い和解へ(10/3)

【ロサンゼルス3日】大手食品スーパーチェーン「Albertsons」が、カリフォルニア州内で経営する系列店の「Albertsons」「Safeway」「Vons」で、顧客に過剰な代金を請求していたとして訴えられていた訴訟の和解金として、約400万ドルを支払うことが検察当局により3日に発表された。

 この訴訟はマリン郡で起こされ、アラメダ郡、ロサンゼルス郡、リバーサイド郡、サンディエゴ郡、ソノマ郡、ベンチュラ郡も参加。「Albertsons」が広告に掲載した最低価格よりも高い値段で商品を販売したとして、虚偽広告と不公正競争で訴えられた。

 「Albertsons」は、「Krogers」に次ぐ北米第2位の食料品チェーンで、一部の商品のラベルに不正確な重量を表示していたとして訴えられた。訴状によると、青果物、肉類、焼き菓子など、重量で販売されている商品の中には、パッケージのラベルに表示されているよりも少ない商品が入っているものがあった。

 また、「Safeway」と「Vons」の店舗は、2014年の差し止め命令で義務づけられていた、商品代金を過大に請求された顧客は、商品の価格に応じて、その商品を無料で受け取るか、5ドルのギフトカードを受け取るというポリシーに違反した。

 アイダホ州ボイシに本社を置く「Albertsons」は、民事罰として321万3,000ドル、捜査費用と今後の消費者保護法施行を支援するための費用および返還金として74万9,500ドルを支払う、と検察当局は発表した。和解金は関係する7つの郡が折半する。

 今回の和解案では、「Albertsons」とその系列店に対し、販売する商品の価格に関して虚偽または誤解を招くような表示をすること、最低広告価格を上回る金額を請求すること、総重量で商品を違法に販売すること、表示より少ない数量の商品を販売することを禁止する。また、「Albertsons」には今後3年間、独立監査人を雇い、その遵守状況を調査するとともに、価格の正確さに関する方針について従業員への追加研修を実施することが義務付けられた。

   

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