【ロサンゼルス3日】サンフェルナンドバレーの犯罪撲滅に向け、北西部に100台の自動ナンバー・プレート・リーダー(automated license plate readers=ALPR)が設置されることになった。カメラの購入、設置、維持に50万ドルが割り当てられた。
このALPRカメラは、犯罪に関連する車両を絞り込むために、通過するナンバープレートを追跡・記録することができ、警察による犯人逮捕の支援を目指す。その後、システムは光学式文字認識を使って、ナンバープレートと注目の車両を比較する。保存されたデータは、連続犯罪の関連付けにも役立つという。
3日午後の会見によると、ALPRカメラは数週間前に設置され始め、すでに2件の強盗逮捕につながった。昨年、リナルディ通りの北側に位置する住宅やコミュニティーでは住宅強盗が103%増加しており、カメラの活躍が期待される。
このALPRカメラは交通上の違反切符を切る目的では使用されず、警察当局が効率的に捜査を行うのを助けるのが目的だといい、警察車両、電柱、信号機などに取り付けられる。
ロサンゼルス郡内ではその他、ビバリーヒルズなどでもこのALPRカメラがすでに活用されており、昨年11月にサン・ディマス市の男性が自宅ガレージで強盗殺人された事件の2日後、ビバリーヒルズ市内を車で通りかかったジェリド・ジョセフ・パウエル容疑者(33)の逮捕につながった。
一方で、ALPRカメラによる個人生活の監視は行き過ぎているとして、「ACLU(アメリカ自由人権協会)」からは批判的な意見も出ている。