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エレイン・ユカリ・マルモト
Elaine Yukari Marumoto
ジェームズ・タツヤ・マルモト
James Tatsuya Marumoto
アイスクリーム店経営
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ガーデナのウエスタンブルバード沿いに「Kansha Creamery」(カンシャ・クリーマリー)というほっこりと温かいネーミングのアイスクリーム屋さんがある。同店を経営しているのは、ユカリさんとタツヤさんの姉弟。
Kanshaは日本語の「感謝」の意味だという。「もともと私たちがビジネスを始めた理由は、慈善団体への寄付が目的です。この店を始める前から他の仕事をしながら社会の役に立ちたいと、児童飢餓基金や、子供たちを人身売買から救出する団体など様々な慈善団体をサポートしてきました。私たち自身が人生の中でたくさん人々に助けられ恩恵を受けてきました。だから、助けを必要としている人たちに恩返しをしたい。このKansha Creameryは、その感謝の形なのです」
2015年にKansha Creameryをオープン。ユカリさんがビジネス運営やフロント役を担当、タツヤさんがアイスクリームを作るシェフを担当している。「朝は店に来ると一番に、ドラムにアイスクリームを詰めます。弟はクッキーやコーンを焼いたり、材料のフルーツを調理したり。週替わりで約8種類のアイスクリームを出しています。人気トップ3は、バニラ、抹茶、キャラメルとオートミールクッキーが美味しい『ミスター・ユニバーサル』。抹茶パフェも人気ですよ!」
米軍勤務で日本に駐在していた父は日本で母と出会い結婚。ユカリさんは日本で生まれ、幼い頃にアメリカへ家族で移り、タツヤさんが生まれた。ハーバーシティで育ち、子供の頃からずっと日本人の教会に通っている。「教会では日本人の友達ができたり、おじさん、おばさんたちに可愛がってもらいました」。ユカリさんは子供の頃から音楽が好きで、中学・高校時代はジャズバンドで活動。「今では夫と一緒にピアノを弾いて音楽を楽しんでいます」。
一方のタツヤさんは子供の頃から食べることや料理が好きだったという。「弟がアイスクリームを作り始めたのは、10代の頃だったかな。とにかく美味しいものを作ることに彼は情熱を燃やしていましたし、今もそう。例えば、レストランで食事している時も『あの味とこの味を組み合わせたら面白いだろうな』とか、お客さんから『こんなのが食べてみたい』とリクエストがあれば考案してみたり。いつもアイスクリームのことを考えています」
オープン当初は家族や友人しか店を訪れなかったが、教会の人たちの口コミもありだんだん客が増えていった。「ある時、司会者のジミー・キンメルさんが店を訪れて、インスタグラムに投稿してくれたんです。そうしたらバズって急激にお客さんが増えた!SNSの威力ってすごいですよね」
期間限定のアイスクリームも同店の人気の理由だ。これから秋冬シーズンにはモンブランサンデーが登場。ぜひ季節の味を楽しんでみてはいかがだろう。
(9/26/2023)
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