私は何故か病院に行くのが嫌いではない。むしろ好きかも。心配性もあるのだが、月に2回のペースで通っている。ざっと考えただけでも泌尿器科、眼科、内科、整形外科、歯科、皮膚科、耳鼻科をローテーションで診察してもらっている。まさに病院内をはしご診察状態なのだ。当然病院の玄関にいる係の人とも顔見知りで「おはようございます!」の挨拶も手慣れた感じ。もはや通勤気分。赤坂の山王病院に通っているのだが、院内に漂う消毒の匂いが何故か落ち着く。静寂さと少し暗めの照明も良い。広いロビーの中央にはグランドピアノが鎮座する、長年通院しているがピアノを演奏している人を見た事がない・・・そんなことはどうでもいい、要は私は病院が好きなのだ。
今日は耳鼻科の定期検診。無事いつもの診察が終わり、帰り支度をしていると、担当のドクターがいきなり「テリーさん!鼻うがい!していますか。」突然の質問に「はい、鼻が詰まるので30年前からやっています。」と答えた。「それはよかった、実は鼻うがいがコロナ感染の予防に絶大な効果があると全米の学会で発表されたんですよ。」と貴重なデータを見せてくれた。うがいだけの予防より1/10に減少。さらに驚くべき事は、常時鼻うがいを続けている人は死亡率0(詳細は分からない)の結果が出ているらしい。びっくりです。前々から鼻うがいは効果的とは分かっていたが死亡率0とは。
「是非皆さんに鼻うがいの推奨を!」とドクターに言われたのだが、苦手な人が多いのも事実。私は昔から邪道にも水道水を両手ですくい鼻に入れる方法でしているが、意外と難易度が高い。このやり方だと外出先では化粧も落ちてしまうので女性には向かない。ドラッグストアで専門の鼻うがい薬が販売されているので是非使用して欲しい。
それにしてもコロナ感染予防に鼻うがいがこれ程効果的だとは。国も早く公表して欲しかった。感染予防新薬の開発は時間も予算も掛かるが、「鼻うがいエリアの設置」はそれ程難しくないのでは。各公共施設、学校、病院、公園、会社などの洗面所に設けては。ネット検索で「簡単鼻うがいのやり方」もすぐに出てくる。
日本もマスク解禁で街中でノーマスクの人が増えてきている。高齢者には油断大敵なのだ。東京の感性者数も再び上昇傾向にある。折角夏がそこまでやって来ている、ここで感染してしまったら夏が楽しくない。5月にはロサンゼルスでの大事なLALALAのイベントが控えていて、14日には私も参加させてもらう!感染している場合ではない。
読者の皆さんと会えるのを本当に楽しみにしています!東京土産話をいっぱい持ってお邪魔しますので、暖かく迎えてください。 元気な姿見せます!
■テリー伊藤
演出家。1949年、東京都出身。数々のヒット番組やCMなどを手掛け、現在はテレビやラジオの出演、執筆業などマルチに活躍中。