【ロサンゼルス19日】性行為中に相手の同意なしにコンドームを外すことを指す新語を「ステルシング」というが、耳にしたことはあるだろうか。
AFPが報じたところによると、オランダのロッテルダム裁判所は3月14日、28歳の男が性行為中に相手の同意を得ずにコンドームをはずす「ステルシング」をしたとして、強要罪で執行猶予付きの禁錮3ヶ月と罰金1000ユーロ(約14万円)の判決を言い渡した。ステルシングでの有罪判決は同国初。ドイツ、スイス、ニュージーランドでも同様の判決が出ている。
カリフォルニア州では2021年10月、全米の州として初めてステルシングを禁止する法律が成立している。ニューサム知事は、同意なしにコンドームを外すことを性的暴力として扱う法案に署名した。これにより「コンドームを外すことに口頭で同意していない他人の性器に、コン
ドームを外した性器を接触させた場合」は性的暴行と見なされ、加害者は懲罰的損害賠償の責任を負うことになった。
ステルシングがモラルだけでなく法律にも反するようになったことは大きい。今件を含め、今後も世界の動きが気になるところだ。