ホワイトハウスがコロナ検査キットの無料配布を再開 冬季に備え一世帯4個(12/15)

【ロサンゼルス15日】ホワイトハウスは14日、全国で新型コロナの感染者数と入院者数が増加傾向であることから自宅でできるコロナ検査キットを一世帯につき4個無料で配布する事業を再開すると発表した。

 今のところリクエストは一世帯につき一回のみで、申し込みサイトは https://www.covid.gov/tests12月19日の週に米国郵政公社から最初のオーダー分が発送される予定。

 バイデン政権は9月初旬、連邦政府のパンデミック対策へ向けた資金調達に関する議会での要求が長期にわたり停滞していることを理由に、自宅でできるコロナ検査キットの無料配布事業を一時的に停止していた。今回の再開で配布されるキットは、「American Rescue Plan」からの資金で新たに購入したキットと、その前に購入されたキットの残り分が混在して供給される。

 また、連邦政府が補助する高齢者施設やフードバンクなどにも、無料のコロナ検査キットが配当される予定。

 オミクロン株が猛威を振るった昨年の冬に比べ少ないものの、国内各地で新型コロナの感染者数は増加傾向で、特にナーシングホームでの感染は今年2月以降最も深刻なレベルに達している。ニューヨークを含むコミュニティーでは米疾病対策センター(CDC)のコロナ・メトリックスが「高レベル」となり、屋内のマスク着用が再び呼び掛けられている。

 コロナワクチンについては、全国的に新規接種のペースがほぼ止まっており、最新のブースター接種を終えた成人はわずか15.5%。CDCが13日に発表したデータによると、11月末までに最新のブースターを接種したナーシングホームの入居者は45%にとどまっている。

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