フルー流行で子供用の風邪薬が品薄 「買いだめ」はしないで!(12/9)

【ロサンゼルス9日】インフルエンザが流行する時期を迎える中、ここ数週間で、子供用の咳止め薬や解熱剤の在庫が不足する薬局が出ている。

 子供たちの間で、新型コロナ、インフルエンザ、RSVへの感染が増加しており、医薬品メーカーや小売業者は、供給不足ではなく需要の急増が薬局の棚を空にしている原因とみている。

 また、必要なときに薬が手に入らないことを恐れる親たちの備蓄がこの問題をさらに悪化させる可能性が高いとして、「買いだめ」への注意を呼び掛けている。大衆薬協会は声明で、「買いだめ」は最終的には国内の消費者に広範な供給不足をもたらす可能性があると述べた。

 「Tylenol」の製造元である「Johnson & Johnson社」は現在、生産施設を24時間稼働させて需要増加に対応しており、米国内で同社製品が不足することはないと発表している。

 薬局「Rite Aid」の広報担当者は声明で、「業界の他の企業と同様、原料供給チェーンの問題と需要の増加により、子供用Tylenolに制約が生じている」と説明。客が店舗で必要な商品を見つけられない場合は、薬剤師が同等品や代替治療の選択肢を提案するとしている。

 米疾病対策センターによると、季節性インフルエンザは全米規模で増加中。今週までに、ロサンゼルス郡の1人を含め、国内で14人の子供がインフルエンザで死亡している。

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