根尾投手よ名古屋に城を建ててみろ

中日根尾選手の投手転向がトンでもない騒ぎになっている。4年前大坂桐蔭高校から中日に1位指名、鳴り物入りで入団した。高校時代の実績が凄い。2年春から3年夏まで4季連続甲子園大会出場を果たし、そのうち2年春、3年春、3年夏で全国優勝し優勝投手2回、『大阪桐蔭最強時代』を築いた。

しかし入団後4年間、今のところ残念ながら実績を残す事が出来ず、立浪監督と話し合った末、投手に専念する事になった。

さぁ、ここからが大変な騒ぎになっているのだ。まさに賛否両論、評論家、OB、現役選手までがいろんな意見を述べている。

 

一部を紹介します。江川さんは「高校時代のフォームの方が良かった。もう一度作らないと。」中日OBで背番号7の先輩宇野勝さんは「キャンプから投手の練習をしていないからすぐには無理。2軍で暫く練習をしないといけません。」 中日伝説の大投手で入団から2年連続30勝を挙げた権藤博さんは「投手に転向させるのは大賛成です。甲子園の優勝投手なのですから、むしろ最初にピッチャーからを始めるべきだった。決して今からでも遅くはない。但し起用法が間違っている。監督は根尾を1軍に帯同させながら中継ぎや代打で起用させると言っているが理解できない。」さらに清原和博さんは「外野がヤイヤイ言う問題じゃない。良くも悪くも甲子園の大スター、僕も経験しましたが外野が言わなくても。夢があっていいじゃないか。野手を経験したから打者心理もわかるはず。」

パドレスのダルビッシュも6月19日の巨人戦で最終回に登板し、岡本和真を空振り三振で仕留めたシーンをTwitterでつぶやいた。「根尾投手素晴らしい!スライダーも一流。プロ経験も殆ど無いのにあれだけの球をストライクゾーンに投げられるのが凄い。」・・・・と。

そうなんです、みんなが根尾投手に注目しているのです!この4年間本人とすれば不本意な時間だったが、ファンはその間も応援していた。ありがたいです。考えてみれば彼が大学に行っていれば今年の秋にドラフトにリストアップされる年齢。ここで心機一転生まれ変わった気分でやって欲しい!

日本ハムファイターズの同期吉田輝星投手も甲子園決勝戦で大阪桐蔭と対戦して名をあげ、2018年のドラフト1位に指名された。今年になってリリーフに活路を見いだし、連続無失点9試合の記録を作った。シーズン後半は先発も期待され、まさに将来の日ハムのエースの予感もするのだ。そうなんです、根尾投手だって努力次第ではエースの道も夢ではない!全国的スターのいない中日にとって、彼の活躍はなんてったって球団にとっても死活問題なのだ!

根尾、大スターになってみろ!名古屋の英雄になって城を建ててくれ!天守閣からファンに手を振って見せろ!待ってるぞ!

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■テリー伊藤
演出家。1949年、東京都出身。数々のヒット番組やCMなどを手掛け、現在はテレビやラジオの出演、執筆業などマルチに活躍中。

 

 

 

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