史上初、非言語障害の自閉症男性がUCLA卒業、英語専攻で最優秀表彰も(5/31)

【ロサンゼルス27日】自閉症のウッディ・ブラウンさん(24)が来月、非言語性学習障害者として初めてUCLAを卒業することになり、その偉業がたたえられている。ブラウンさんは英語専攻で、ライティングの最優秀学生として表彰される。

 ブラウンさんが自閉症と診断されたのは2歳の時。医者からは、読み書きは不可能だとも言われた。大学卒業までの道のりは決して平坦ではなかったが、組織的で統制のとれた行動のおかげで達成できた、と自身を分析する。自身の卒業で、言葉を話さない人が軽視されるべきではないとの証明につながれば、と話した。

 家族によると、学校でブラウンさんは、7年生になるまで必要な学習サポートを得られなかった。二人三脚でブラウンさんを支えた母親のメアリーさんは、「彼が学ぶことができるということを示す方法が必ずあるはず」と、ブラウンさんの幼少時代はひたすら読み聞かせなどを続け、息子は学べるのだと学校側に訴えた。

 高校卒業資格を取得したブラウンさんは、パサデナ・シティ・カレッジに入学。そしてこの度UCLAを優秀な成績で卒業することになった。インタビューでは、ブラウンさんが筆談ボードの文字をひとつひとつ指差し、母親のメアリーさんがブラウンさんの心の中を翻訳するかたち。

 ブラウンさんは今後、コロンビア大学で学ぶ予定で、自身が情熱を燃やすクリエイティブ・ライティングを活かし、自分のように日々困難に立ち向かう人たちの物語をシェアして行きたいと話している。

 

ホームへ戻る

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。