みなみ 佳菜: 装いのチカラで 自分らしい人生を動かそう

みなみ 佳菜
Kana Minami

パーソナルスタイリスト
香川県高松市出身。大学卒業後に米ブランド「Eddie Bauer Japan」に入社、その後、「MAX&Co」などの外資系ブランド勤務を経て、2007年にファッションレスキュー入社。2010年に独立し、スタイリングオフィス「KOROR」を主宰。2018年に渡米。これまでに1万人以上のスタイリングを手がける。著書に『4つの性格タイプから見つける いつの間にか人生が変わる服』(ディスカヴァー)など他多数。 http://kana-minami.com/

 

今の自分が一番好き!と生き生きと毎日を過ごせる、そんな力が洋服にはある。ロサンゼルスと東京を拠点にパーソナルスタイリストとして活動する、みなみ佳菜さんは、これを「装いのチカラ」と呼ぶ。  

ファッションスタイリストの形態は大きく分けて二種類。テレビや雑誌、広告などの撮影用のスタイリングを手がけるメディア・スタイリストと、みなみさんのように一個人へのファッションアドバイスを行うパーソナルスタイリストがある。「文化人や出版業、政治家や企業経営者、また、出産して体型が変わり洋服が合わなくなったなどの悩みを持つお母さんまで、幅広くスタイリングを行っています」。みなみさんのスタイリングは、まずカウンセリングから始まる。「お一人おひとりのライフスタイル、似合う色や体型分析、よく会う対象の人物や、その方の夢までを聞いて人柄を知ります。次に、ご自宅のクローゼットの洋服を一緒に見ながら、足りないものをリストアップ。一緒にデパートなどのショップへ行って試着し、しっくりとくるものを購入。それらと手持ちを組み合わせて20パターンほどをスタイリングして写真に撮り、日々そこからベストなものを選んで着ていただきます。食事の献立を決めたり、スーパーで買い物するのに似ていますね」  

 

大学卒業後、外資系ブランドEddie Bauer Japanに入社。個人販売成績で首位を獲得し、最年少店長となる。ヘッドハンティングでMax& Co.など外資系ブランドで勤務したのち、2007年にパーソナルスタイリングオフィス最大手のスタイルレスキューへ入社、2010年に独立してスタイリングオフィス「KOROR(コロール)」を主宰、自身のブランドCanauを運営するほか、企業や団体へのセミナー、著書の執筆など多岐にわたる活動を続けている。  

「服装には自分の魅力を発揮する大きな力がある」。その力を信じるようになったのは自身の幼少期に遡る。「6歳の時に大好きだった父が私と母を置いて家を出ていったんです。そのうち母も荒れた。私はもともとひょうきんな子どもでしたが、心に大きな傷を受けたことにより言葉を失いうまく喋れなくなっていたんです。それがある日、『自分はほんとはもっと面白いはず』と衝動的に黄色と白のボーダーTシャツを買い、着て公園に行ったらクラスの友達が話しかけてくれるようになった。それが洋服パワーを実感した始まりです」  

自分がスタイリングを手がけたクライアントたちが、それぞれの目標を達成することが大きな喜びになると話すみなみさん。「その方の内面と外見がうまく一致して輝きを放つ、そんなスタイリングを目ざしています。主婦として家庭を運営する方、政治家として日本を変えたいと情熱を抱く方、人々の幸せのためにと日々走り回っている方、人には様々な社会活動があります。装いの力を通して、皆さんが夢を叶えるお手伝いをこれからもしていきたいと思っています」。

企業などへのセミナーも多数行うなど独立後も精力的に活動。2018年渡米時には、ロサンゼルスの服飾専門学校FCIで学び、LAファッションウィークに自身がデザインした作品を20着ほど出品。また今後は、次世代パーソナルスタイリストの育成にも携わりたいと話す。

 

自身のブランド『Canau』を発信。自分らしい人生が『Canau』の服たちにより叶うといいな、という願いが込められている。その人の魅力や他のクリエイターの服、どちらのメインにも合う“最高のライスのような服”をクライアントが常備できるように立ち上げたブランド。 https://canaubykanaminami.com/

 

(6/25/2021)

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。