飼い犬が「アライグマ回虫」に感染 LA郡で初、治療しないと重篤化も(3/4)

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【ロサンゼルス4日】ウッドランドヒルズのファミリーが飼っていた犬から、アライグマによく見られる寄生虫「アライグマ回虫」の卵が見つかったことを受け、ロサンゼルス郡公衆衛生局や獣医が注意を呼びかけている。同郡で犬から発見されるのは初めてで、獣医による定期検診時に見つかった。治療しないと失明や発作を起こしたり、脳が侵されるなどの重篤な病気を発症する可能性があると言う。
 感染は主に、人やペットがアライグマの糞便で汚染された食物や水を摂取することで起こる。医師によると、動物の排泄物が2~4週間乾燥すると、寄生虫の卵が感染を引き起こす可能性があるという。飼い主らがペットから直接感染することはない。
 公衆衛生当局は、一般市民へのリスクは極めて低いと説明。1993年以降カリフォルニア州で報告されたヒト感染例は10例未満だが、今回の犬への感染を受けて注意喚起を行う必要性を認識している。
 2024年、サウスベイ地域で2人の子供がアライグマ回虫に感染した。ロサンゼルス郡公衆衛生局急性伝染病対策部副部長のドーン・テラシタ博士によると、両症例はほぼ同時期に発生したが関連性はないと思われる。テラシタ博士によれば、子供たちがアライグマの糞を知らないうちに口に入れて感染した可能性が高いと考えられている。1人はビーチ、もう1人はアライグマが定期的に排泄を行っていた場所で感染したと思われる。2人とも治療で回復したが、ヒトへの感染は非常に重篤化し、肝不全や昏睡、さらには死に至る合併症を引き起こす可能性があるとテラシタ博士は注意を促した。
 医師によると、アライグマ回虫は人から人へ感染しないため、感染予防にはペットの排泄物の処理が重要になる。米疾病対策センター(CDC)はまた、ほとんどの家庭用洗剤では回虫の卵を殺すことはできないが、熱や沸騰したお湯を使用すれば殺せると述べている。
 
アライグマ回虫感染を防ぐ方法:
・庭でペットの排泄物を処理する
・他の動物の糞を庭から除去する
・アライグマの排泄場所を安全に除去する
・屋外のごみ箱を動物の手の届かない場所に置く
・庭にペット用の餌を放置しない
・アライグマが屋根に登れないよう樹木を剪定する
・子供が土遊び後に手を洗うよう徹底する
・園芸作業時は手袋を着用する
・使用しない時は砂場や水場を覆う

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