【ロサンゼルス18日】今年7月、サンタモニカ山脈でキャンプ中に腐朽した木の枝がピクニックテーブルに落下して8歳の少年が死亡した事故で、少年の家族がこのほど、現場となった「キング・ジレット牧場」の所有者および運営者に対し、過失を主張する法的請求を提出した。
死亡した少年はラマー・マクグロスーン君で、「キャンプ・ワイルドクラフト」に参加していた。遺族の代理人を務めるロバート・グラスマン弁護士によれば、マクグロスーン君の両親は重さ100ポンドほどの枝が息子に直撃する瞬間を目の当たりにしたという。両親は枝をどかそうとしたが、重すぎて動かせず、息子が枝の下敷きになって息絶えるのをただ見守るしかなかったという。
「キング・ジレット牧場」を運営する「マウンテンズ・レクリエーション・アンド・コンサベーション・オーソリティ」の文書とメールによれば、7月2日に職員が「折れて下枝に掛かっている枝」の除去を要請していた。翌7月3日、別の職員が「この枝の割れが樹木の健康状態と関連しているかは不明」と記したメールを送付している。
その6日後の7月9日、別の枝がピクニックテーブルに落下し、複数人が負傷、マクグロスーン君が死亡した。
グラスマン弁護士は、「このキャンプ場の安全、この区域の安全を確保する責任があった者たちは、この木が問題であることを認識していた」と述べた。