Cal-OSHA決議のマスク着用ガイドラインが混乱招く(6/4)

【ロサンゼルス4日】労働環境に関するルールを定め運用する行政機関「カリフォルニア労働安全衛生基準委員会(Cal-OSHA)」は3日、「従業員全員がコロナワクチンの接種を完了している場合に限り、職場でのマスク着用は不要」とするガイドラインを決議した。

米疾病対策センター(CDC)が先月発表した、「ワクチン接種完了者は、屋内外ともに集まった人の数に関係なく、マスクとソーシャル・ディスタンスなしで集っても良い」との指針と異なり、マスク不要に慎重な姿勢を示した内容で、雇用主に混乱を招いている。

安全な職場のガイドライン作りを専門とするハリー・ネルソン弁護士は、コロナワクチン接種の有無について、雇用主が従業員に確認することは合法で、医学的質問とは異なる点を指摘。同時に、ワクチン接種への反対者もいる中で、ワクチン接種とマスク着用をめぐり職場にネガティブな空気が生じる可能性もあると懸念する。

Cal-OSHAのガイドラインは6月15日付けで施行されるが、混乱を理由に今後、改定される可能性もある。

 

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