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女子ボクシングジムを開校しようと思っている。何を突然、と思う方もいるだろう。「ソフト・オン・デマンド」(アダルトビデオ制作会社)の高橋がなり会長からこんな相談を以前受けた。LALALAでもかつて紹介した〝AV新法〟と呼ばれる法律は一見言葉の響きは良いのだが、実態は女優さん達の仕事が極端に減っているというのが現状。「多くの方々が将来に不安を感じているため、彼女達のセカンドキャリアを考えてくれないか」と。
そこで私が出した「高齢者向けのデイサービスの仕事に就くのはどうか」という案。デマンドサイドも企画に賛成して貰い、事は順調に進むと思っていたのだが、デイサービスビジネスを詳しく調べてみると、東京都だけでも約3800とも言われる施設があり(東京都「地域医療情報システム」日本医師会調べ)、当然のこと後発のデマンドでは知名度が低いため、どうしたらいいか悩む日々が続いた。
そして出した第二の計画は女性ボクサーの育成。ソフト・オン・デマンドの女優さんと関連会社SODランドに所属のサロンレディーの、年齢的には20代後半~40代のセカンドキャリアを真剣に考えている皆さん(写真の皆さん)に、先ずはボクシングを始めてもらい健全な知名度をアップさせた上で、本来のデイサービスの仕事に進んでもらうという計画。練習することで彼女達の体力アップは間違いなし。高齢者をベッドから車椅子へ移動する際などの力仕事がスムーズになる。
この「女子クロスボクシング計画」を発表した所、皆あっけに取られた顔をしていたが、私の余りの熱弁振りに驚いたのか、計画は承認されてしまった。さあ、ここからが大変!女優さん達の人生が掛かっている。失敗は許されない。まして素人がすぐに格闘技はできない。泥んこプロレスのような見世物的興行はしない。あくまでも本人達が真剣にトレーニングし努力してリングに上がり戦うことが目標である。当然ボクシング経験は無いため、健康管理やボクシングの基礎知識も必要となる。名だたるコーチを招聘予定。元WBC世界ライト級王者ガッツ石松氏などは面白いのではないか。
常設会場も確保。中野のソフト・オン・デマンド本社1階フロアを予定。オリンピックなどの国際リングサイズは6・1メートルの正方形だが、素人なので3メートルの正方形とし、グローブのサイズは通常は8オンス仕様だが、14オンス位を考えている。会場もリングも小さいのだがそこを逆手に取り、サッカーのフットサルのように、小さいフィールドが逆に面白いクロスボクシング(接近クロスコンバット)に繋がると考えている。
戦うボクサー候補者には何がなんでも真剣に戦ってもらう。リングからのマイクパフォーマンスでは「ボクサーとしてだけではなく高齢者の皆さんのデイケアのお役にも立ちたいと考えている」ことを熱く語ってもらう。マスコミにも応援してもらいたい。ゴングは鳴った。
■テリー伊藤
演出家。1949年、東京都出身。数々のヒット番組やCMなどを手掛け、現在はテレビやラジオの出演、執筆業などマルチに活躍中。
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