
第十三回
3月、卒業式の季節です
卒業証書の受け取り方
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3月となり、日本では卒業の季節を迎えています。卒業式は、子どもたちにとって大切な節目の儀式です。
学んだことを振り返り、その学びを活かして自分の未来をどう描くかを考える機会であり、また、無事に学業を修めることができましたことをお父様やお母様に報告し、改めてご両親や先生に感謝する日でもあります。
卒業式では、校長先生から卒業証書を授与いただきます。日本では、卒業証書は目の高さで受け取ります。
少し大げさに感じられ、その動作に意味があるのかと思っている人もいらっしゃることでしょう。もちろんその動作には意味があります。日本の伝統的な「型」に意味がないものはありません。目の高さを「目通り」と言い、大変尊い物、畏れ多い物は目通りで持ちます。つまり、卒業証書は尊くれ多い物であるということを持つ高さで暗に伝えているのです。「あなたが学生として過ごした時間はかけがえのない尊い時間でした」と証する物、それが卒業証書なのです。そのような「重い」物を受け取った学生はしみじみと自分自身を誇らしく感じることでしょう。しかし、同じ卒業証書でも軽々に受け取るとどうでしょうか。子どもたちの自尊心にはつながっていかないことでしょう。ただただ卒業を証するだけの物となってしまいましたら、卒業証書までデジタル化なんてことになりそうです。卒業証書はただ卒業を証するだけの物ではないことを大人がしっかりと理解をしておかねばと思います。
物を持つ位置には、他に、肩の高さに持つ「肩通り」、胸の高さに持つ「乳通り」、お腹の高さに持つ「帯通り」があり、人からのいただき物は乳通りより低い位置で持たないようにします。胸より高く、両手で大切に持つと、「有り難い」うあ「焼しい」という気持ちが相手に伝わります。
日本特有の解釈かもしれませんが、物を大切に高い位置に持つ姿は、どちらの国の方がお相手であっても、好意的に受け止めていただけることと思います。

(3/7/2025)

筆者・森 日和
禮のこと教室 主宰 礼法講師
京都女子大学短期大学部卒業後、旅行会社他にてCEO秘書を務めながら、小笠原流礼法宗家本部関西支部に入門。小笠原総領家三十二世直門 源慎斎山本菱知氏に師事し、師範を取得する。2009年より秘書経験をいかし、マナー講師として活動を開始する。
2022年より、廃棄処分から着物を救う為、着物をアップサイクルし、サーキュラーエコノミー事業(資源活用)・外国への和文化発信にも取り組む。
https://www.iyanokoto.com
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