【ロサンゼルス21日】国連児童基金(ユニセフ)は昨年12月27日、紛争地域に暮らす子どもが世界で4億7300万人を超え、武力紛争による子どもたちへの影響が「過去最悪レベルに至った」と声明を発表した。
ユニセフによると、紛争地域に暮らす世界の子どもの割合は、1990年代は1割程度だったが、現在は2割近くになり、6人に1人以上に相当するという。今年はパレスチナ自治区、レバノン、ミャンマー、スーダンなどでの紛争の激化により住まいを追われた人が増加。難民全体の約4割、国内避難民全体の約5割が子どもたちだという。
ユニセフのキャサリン・ラッセル事務局長は「2024年は紛争の影響を受けた子どもの数と、彼らの生活への影響という両方の観点から見て、ユニセフの歴史上、最悪の年のひとつになった」と述べた。