熊襲撃を演出し保険金14万ドル以上をだまし取った4人を逮捕(11/14)

【ロサンゼルス13日】ロサンゼルス郡でこのほど、車が野生の熊に襲われたと偽り、自動車保険会社から保険金をだまし取ろうとしたグループが逮捕された。グループは、熊の着ぐるみを使い襲撃を演出するなどしていた。

 逮捕されたのは、グレンデール在住のルーベン・タムラジアン容疑者(26)、アララト・チルキニアン容疑者(39)、ヴァヘ・ムラドハニャン容疑者(32)、バレー・ビレッジ在住のアルフィヤ・ズッカーマン容疑者(39)の4人。それぞれ保険金詐欺と共謀の罪で起訴された。

 カリフォルニア州保険局の発表によると、”ベア・クロー作戦 “と名付けられたこの捜査では、4人のうち3人が、サンバナディーノ郡の山間部レイク・アローヘッドで熊に車内を破壊されたと申請し、保険金を請求していたことが判明した。

 今年1月28日に同じ場所を事故現場として複数の保険金請求がなされていたことが判明し、捜査当局が調査に着手。請求時の資料として、熊と思われる動物が車内を荒らしているビデオ映像や傷が付いたシートの写真などが保険会社に提出されていた。

 調査でビデオをさらに精査した結果、熊は実際には熊の着ぐるみを着た人間であることが判明。これらの映像は住宅の外の同じ場所で故意に撮影されたものだった

 調査員はまた、カリフォルニア州魚類野生生物局の生物学者にも協力を求め、ニセの襲撃を撮影した3本のビデオすべてを確認したところ、熊の着ぐるみを着た人間であることが明らかになった。

 捜査当局によると、この偽の熊襲撃で、2010年式ロールスロイス・ゴースト、2015年式メルセデスG63 AMG、2022年式メルセデスE350に対して14万1,839ドルもの保険金が支払われていた。

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