【ロサンゼルス20日】昔ながらのアナログLPレコードが全米で再び注目を集めている。
全米レコード協会によれば、レコードの売上は2023年には14億ドルに上り、全音楽フォーマットの売上の10%近くを占めるという。2022年には、1987年にデフ・レパードの「Pour Some Sugar on Me」とベリンダ・カーライルの「Heaven Is a Place on Earth」がチャート首位を獲得して以来初めて、レコード盤の売上がコンパクト・ディスクの売上を上回った。
では、なぜレコードが再び流行しているのだろうか?
テイラー・スウィフトやビヨンセのようなアーティストが、特別なレコード盤をリリースして復活を後押ししていることが大きいと言われているが、レコード特有の音をはじめ、感触や匂いといったレトロな雰囲気が若者を惹きつけているのかもしれない。
また、コレクション性もあることも大きな要因だと考える専門家もいる。レコードには物質的価値があルガ、デジタル・ダウンロードの音楽はほとんどが譲渡不可能で、一般的には価値がない。
このレコードブームの復活はいつまで続くのか、または新たなビジネスチャンスとなるのかと、業界では注目されている。