【ロサンゼルス29日】アメリカの動物園に貸し出されていたジャイアントパンダのほぼすべてが中国に返還される中、「San Diego Zoo」はこのほど、中国から新たに2頭のパンダを迎えることを発表した。今年の夏に到着する予定だという。
「San Diego Zoo Wildlife Alliance」は28日、飼育チームのリーダー、ミーガン・オーウェン博士らが中国を訪問し、カリフォルニアの動物園で飼育されることになる2頭のジャイアントパンダ、オスの「Yun Chuan」とメスの「Xin Bao」に会ったと発表した。
「Yun Chuan」は、「San Diego Zoo」で23年間暮らした「Bai Yun」の孫にあたる。「Yun Chuan」という名前は、祖母の名前と出身地であるチュアン省を組み合わせたもの。
「Xin Bao」はもうすぐ4歳で、「Yun Chuan」同様、中国のパンダ飼育センター「Wolong Shenshuping Panda Base」で生まれた。「Xin Bao」という名前は「繁栄と豊かさの新しい宝物」を意味し、動物園は彼女を「穏やかで機知に富んだ内向的な性格で、甘い丸い顔と大きな耳が特徴」と説明している。
オーウェン博士は、「世界中の人々がこの特別な動物であるパンダを保護、保全、世話するために集まり協力している姿は感動的で、彼らをサンディエゴに迎えるのが待ちきれない」と話した。
「China Wildlife and Conservation Association」は1972年以来、「パンダ協定」としてアメリカにパンダを貸し出してきた。この協定のもと、スミソニアン国立動物園、アトランタ動物園、メンフィス動物園、サンディエゴ動物園はパンダを受け入れ、中国と共同で研究や保護プロジェクトに取り組んできた。
「San Diego Zoo」は1996年に「Bai Yun」と「Shi Shi」と名付けられた2頭のパンダを迎えるなどし、合計6頭のパンダが同園で誕生。そのすべてが2019年までに中国に戻っている。