映画「ラスト」の武器責任者、誤射による過失致死罪で有罪判決(3/6)

【ロサンゼルス6日】映画「ラスト」の撮影現場で2021年10月、主演俳優アレック・ボールドウィン氏が小道具の銃を誤射し、撮影監督のハリナ・ハッチンス氏が死亡した事故で、武器責任者のハンナ・グティエレス=リード被告に6日、過失致死罪で有罪が言い渡された。証拠改ざんの罪では無罪となった。

 グティエレス=リード被告は両罪について無罪を主張していた。発砲時にハッチンズ氏に銃を向けていたボールドウィン氏も、過失致死罪に対して無罪を主張している。裁判では、この事故で負傷した「ラスト」監督のジョエル・ソウザ氏も証言台に立った。

 裁判の焦点になったのは、「ラスト」の撮影現場で発見された6発の実弾の出所で、ボールドウィン氏が誤射した実弾もその一つ。映画ではダミー弾しか使用していないはずだったが、ハッチンス氏とソウザ氏が撃たれたのはともに実弾で、小道具の銃に装填されていた。実弾の使用は、業界と組合のガイドラインの下、映画撮影現場での使用が明確に禁止されている。

 グティエレス=リード被告には、過失致死罪により最高18ヶ月の禁固刑と5,000ドルの罰金が科される。

 無罪となった証拠改ざんの罪は、グティエレス=リード被告が撮影後に発覚を避けるため、撮影現場にいた別のクルーに麻薬と思われる小袋を手渡したという疑惑に起因する。

 

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