日本の柔道教育を アメリカで伝える

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今田光星
Kousei Imada

柔道家

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ロサンゼルス在住。柔道家として、全米各地で柔道の講習会を開催。また、柔道選手として柔道USオープンで優勝を果たし、次なる目標としてオリンピック出場を目ざす。1月20日(土)には、LAで初めて初心者向けの柔道教室を開催する予定。
インスタグラム @kousei.imada

現在ロサンゼルスに在住、宇宙関連のスペシャリストを目ざし、大学で宇宙工学を専攻する今田光星さんは、柔道USオープンで優勝を果たした柔道選手であり、全米に日本の柔道を広めるという壮大な夢に向かってまい進する若き柔道家だ。

 両国国技館や相撲部屋が立地する東京都墨田区で生まれ、父が力士だったこともあり、相撲や武道が身近にあった今田さん。8歳で柔道の総本山である講道館に入門した。「父の現役時代の先輩の息子さんが講道館の少年部チームに入っており、体が大きかった私も『柔道をやってみないか』と誘われたんです。道場に行ってみたら、はまって夢中で打ち込むようになりました」

小学生や中学時に全国優勝を飾るなど日本トップの選手に成長すると同時に、講道館の柔道教育と共に歩んできた。「講道館柔道は、『柔道教育』といわれるほど、技術面だけでなく礼儀作法や精神の鍛練、また柔道の根本『精力善用自他共栄』を重んじています。『精力善用』=体だけでなく自分が持つ心身の力を最大限に世の中の役に立つために用いる。『自他共栄』=相手に対して敬意や感謝の気持ちを持ち、お互いに助け合う心を育む。自分だけ栄えるのではなく他人と共に栄えていく。その精神は、柔道に関係なく人間が生きていく上でとても大切なことだと思っています。講道館で培った真の柔道教育をアメリカで広めていきたい」

■柔道USオープンで優勝。表彰台に立つ今田さん。柔道と勉学の両方に力を入れ(今話題の)大谷翔平選手のように文武両道での二刀流を目指す。

 また、コミュニティに向けてアメリカ生活で犯罪から身を守る「護身術」の講習を開催していきたいと話す。「『柔よく剛を制す』という柔道のことわざのように、しなやかに動ける技を心得ていれば、どんなに力の強い相手やどんなに体重差のある相手からの攻撃でも防御することが可能になる。より安全にアメリカ生活を送るための護身術をぜひ身につけていただけたらと思います」

 先日はハワイの道場から依頼があり、柔道教室を開催し大盛況となった。そんな今田さんは現在、柔道の普及活動で大きな一歩を踏み出そうとしている。「柔道をアメリカの学校教育に採用することを目標に今、ネバダ州の高校や柔道連盟と企画を進めているところです。アメフトやバスケ、大リーグといった人気スポーツがアメリカの大衆から世界へ広がっていったように、アメリカはスポーツに関して偉大な発信力を持っている国です。アメリカで柔道人口をもっと増やして、そこから世界へ真の柔道を伝えていきたい、それが柔道家としての大きなゴールです。選手としての目標は、オリンピックの舞台に立つことです」

■大学では宇宙工学を専攻、物理も重点的に学ぶ。「柔道も体VS体のスポーツ。力だけでなく、常に物理論的な頭脳で相対することも重要」

(12/13/2023)

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「日本の柔道教育を アメリカで伝える」への1件の返信

  1. 素晴らしいと思います
     
    柔道を教え 勉学にも力を注ぎ入れているのは
     大変だと思いますが
     頑張ってと

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