SAG-AFTRA、ハリウッド・スタジオと暫定合意 約4ヶ月のストライキ終結(11/9)

【ロサンゼルス9日】映画・テレビの俳優らによる労働組合「SAG-AFTRA」は8日、エンターテインメント業界のスタジオと新たな労働契約について暫定的な合意に達したと発表。約4ヶ月に及んだストライキがやっと終結する。

 「SAG-AFTRA」は、「AMPTP(映画テレビプロデューサー同盟、Alliance of Motion Picture and Television Producers)との暫定合意を全会一致で承認し、118日間に及んでいたストライキを9日午前12時1分に終了すると発表した。

 協約の全容はすぐには明らかにされなかったものの、「SAG-AFTRA」は組合員への書簡の中で、この協定は「”基準を上回る “最低報酬の引き上げ、AIの脅威から組合員を守る同意と報酬に関する前例のない規定、そして初めてストリーミング参加ボーナスを確立することを含む」と述べた。同組合はまた、年金と健康保険の上限額の引き上げと、“バックグラウンド・パフォーマーに対する桁外れの報酬引き上げ “を確保したと述べた。

 「AMPTP」は、「SAG-AFTRA」に対し、”最後にして最高、そして最後の提案 “を行なったと3日に述べた。

 およそ16万人のパフォーマーを代表する「SAG-AFTRA」は6日にソーシャルメディア上で、「このストライキを責任を持って終結させるよう働きかけている」と述べるとともに、スタジオ側の人工知能の使用など、重要な問題で交渉が対立したままであることを指摘していた。

 「AMPTP」は、アップル、アマゾン、ディズニー、パラマウント、ユニバーサル、ワーナー・ブラザース・ディスカバリーを含む映画とテレビのプロデューサーを代表する業界団体。CBSニュースのスタッフの一部は「SAG-AFTRA」のメンバーだが、俳優とは別の契約の下で働いており、ストライキの影響は受けない。

 「AMPTP」は声明で、8日の合意は「新たなパラダイムを象徴するもの」であり、「SAG-AFTRAに、過去40年間で最大の最低賃金の引き上げ、ストリーミング番組に関する全く新しい残留権、人工知能の使用における広範な同意と報酬の保護、および全面的な項目に関する大幅な契約引き上げを含む、組合史上最大の利益を与える内容」と述べた。

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