TBSラジオで土曜日午後3時から25分間『テリー伊藤 昭和モーレツ天国』という番組がスタートしました。スポンサーはLAでもお馴染みのドン・キホーテさん。高齢者の皆さんにもドン・キホーテを馴染んで貰えるように、昭和の話題で盛り上げます。私自身、改めてあの時代を振り返ると面白ビックリ仰天の日々でした。
毎日が驚き!音楽を見ても浪曲、演歌、ジャズしかなかった時代に、いきなり50~60年代アメリカンポップス、フレンチポップス、イタリアカンツォーネなどが津波のようにお茶の間に流れてきた。昭和40年代に入ると、フォークやカレッジソングの大ブーム。さらにビートルズに影響を受けたグループサウンズ(GS)やキャロルに代表されるロックの台頭。
衝撃的だったのはウォークマンの登場。なんたって歩きながら音楽が聴けるのだ。それまでは当然音楽は家や車やコンサート会場で聴くものだった。野外と言ってもラジカセ持って海岸や高原で座って聴くものだと思っていたのに。歩きながら聴けるなんて!
ウォシュレットは驚天動地のトイレ革命です!皆さんも経験あると思いますが、私も最初に使用した時はむず痒くてお尻が3cm程上がりました。テレビの録画装置も最高に便利な発明。それまでは好きなテレビ番組を見るために焦って家に帰らなくてはならなかったのに。回転寿司の登場も凄かった!食の常識を完全に壊したのでは。流しそうめんは何度か経験していたが、ベルトコンベアに乗って寿司が運ばれて来るとは。築地育ちの両親は抵抗感があったようで暫くお店に寄り付かなかったが、いざ行ってみるとそのバラエティーさに病みつきになっていた。
日清のチキンラーメンの登場も食文化を完全に変えたのでは。何たってラーメンはお店で食べるものと普通に思っていたのに、お湯を入れて3分待てば自宅で食べられるなんて。本当に画期的。私、夜試験勉強をしていても勉強そっちのけで、ラーメンに卵を入れたり(当然玉子焼き屋なので山ほど卵はある)キャベツ、ハムなどでアレンジを楽しんだ。どれだけお世話になったことか。 そして日焼けサロンのお出まし。サーフィンブームや、ビーチボーイズ『サーフィンUSA』のヒットもあり、男女関わらず小麦色の肌はモテるという方程式が確立していた。日焼けサロンは連日満員。今思うと昭和は毎日がびっくり箱だった!
新番組『テリー伊藤 昭和モーレツ天国』は毎週そんなハチャメチャ話題を紹介していきます。それにしても日本初の車で行けるラブモーテルが出来た時は最高に盛り上がったナ~。当時車が無くて行けなかったけど。
■テリー伊藤
演出家。1949年、東京都出身。数々のヒット番組やCMなどを手掛け、現在はテレビやラジオの出演、執筆業などマルチに活躍中。