Mt. Baldyでの事故多発でシェリフ局が対策要請 山頂への立ち入り制限など森林局に協力求める(8/11)

【サンバナディーノ郡10日】ハイキングなどで人気があるMt. Baldyだが、2020年以降、100件以上の救助要請と少なくとも10件の死亡事故が発生しており、サンバナディーノ郡シェリフ局は9日、Mt. Baldyの山頂への立ち入りを制限するなどの新たな措置や人命救助のための法案設定を実施するよう、同地区を管轄するジュディ・チュー下院議員と米国森林局に要請した。

 Mt. Baldyはエンジェルス国有林にあり、山頂の標高は1万64フィート。この山では1月だけで15人のハイカーが負傷または行方不明になり、2人のハイカーが死亡した。

 Mt. Baldyは、ロサンゼルスから近いこともあり、経験豊富なハイカーもそうでないハイカーも魅了するが、経験豊富な登山家によれば、この山は全米で最も危険な山のひとつになっているという。最近では1月に俳優のジュリアン・サンズさんが行方不明になったことでクローズアップされた。6月に彼の遺体が発見されるまで、捜索は何度も失敗に終わった。

 2019年には、捜索救助に携わって9年のベテランだった同郡シェリフ局のティム・ステイプルズさんが行方不明のハイカーの捜索中にはぐれ、道に迷った後に転落事故に遭って死亡した。サンバナディーノ郡シェリフ局によると、この地域は森林局の管轄下にあるが、過去5年間、この山での救助活動に同局は300万ドルを費やしてきたという。

 同局は、山にいる人の数を把握するためのシステム作りや、山へ向かう前にハイキング、ナビゲーション技術、栄養補給、水分補給、緊急避難場所について一般市民に教育するなど、森林局と協力しての安全対策の強化を求めている。

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