「日本の格闘技界の強さ世界中にアピールしたい」
LAでトレーニングと英語レッスンに没頭
海外試合の前に行われる記者会見や、試合後のヒーローインタビュー・・・グローバルな挑戦をする日本人アスリートたちは、たびたび海外メディアからコメントを求められる。同時に注目を集めるのが、アスリートたちの英語力でもある。
現在、日本を代表するキックボクシングファイターの武尊(Takeru)選手も世界を舞台に活動を展開。現在、日本以外にロサンゼルスにも拠点を持ち、トレーニング合宿を行う武尊がここ6年ほど力を注いでいるのが英語力の向上だ。「初めて自分一人でトレーニングのためにLAに来たのが2017年でした。1ヶ月間、通訳もいないまったくの一人。寮のような施設に住み込みをしての合宿で、僕が英語がまったく話せないのに、周りのアメリカ人のジムメンバーやトレーナーの人たちがすごく親切に協力してくれたことが本当に嬉しかった。合宿が終わり日本へ帰国する時に、感謝の気持ちを伝えたくても『Thank you』しか言えずに、みんなとサヨナラしなきゃいけないことが号泣するほど悲しくて悔しくてたまらなかったんです」
そんなLAでの苦い経験を払拭するべくオンラインで英語を学んだり、英会話スクールにも通うようになった。セニサック淳さんによるYouTubeチャンネル『Hapa英会話』に出演し、武尊選手が英語での会話を楽しむ様子もみられる。
「子供の頃、学校の授業で英語を勉強するのが嫌いな自分でしたが、アメリカでトレーナーさんやチームメイトたちと英語でコミュニケーションを取れるようになったことがすごく嬉しくて。その喜びのためにもっと学びたいと思うし、海外遠征で通訳なしでインタビューに答えられるまでになりたい」
6月24日、パリで王座決定戦
6月24日(土)20:30(パリ時間)、フランス・パリで開催される『Impact in Paris』の「ISKA K-1ルール世界61kgタイトルマッチ」で、63.5kg王者のベイリー・サグデン(英国)と王座決定戦を行う武尊選手。
「この試合は僕にとっての復帰戦であり、ずっと海外で挑戦したいと願い続けて、やっと実現できる試合。この一戦で、勝利する姿をきちんとみせたい。日本の格闘技界の強さや面白さを世界中にアピールしたいと思っています」。
武尊 Takeru
K-1 WORLD GP 三階級世界王者
戦績42戦40勝2敗(24KO) @vasileus_gym 所属
インスタグラム@k1takeru
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(6/19/2023)