先日ドン・キホーテのCEO安田会長と目黒川でお花見をした。ドンキの本社が川沿いにあるため、2階からの眺めはまさに絶景。安田会長とは同じ年ということもあるのか、有難いことに毎年お花見会に誘ってくださる。しかしコロナ禍で3年振りの開催となった。普段シンガポールに滞在している会長は日焼けをして笑顔も若々しい。久しぶりにお会いしたがパワフルぶりは健在だった。長年の友のように話は尽きない!
先日同世代の仲間と会い「ドン・キホーテ行ってみないか、面白い商品沢山あって楽しいよ!」と誘ってみた所、「ドンキは若者ばかりで疲れるよ、あまり行かないな。」の返答だった。確かに商品陳列形式も雑然としているが、本来その中で掘り出し物を探すのが特徴でもある。しかし普段行き慣れていない高齢者にとっては、若者にシフトした店内に疎外感を持つのかも知れない。
そこで、宴が盛り上がった頃会長にこんな提案をしてみた。「高齢者が入りやすく、楽しく買い物が出来るコーナーは出来ませんか?」と。間髪入れずに「いや~テリーさん、私もその事を考えていました。地域のシニアの皆さんが気楽に来てくれるというのがまさにこれからのドンキのテーマです!」さすが安田会長、先を見据えていた。
ここで最近のドンキの食品売れ筋Top10を見てみよう。 1位ミックスナッツ、2位焼き芋、3位ツナ缶、4位しいたけスナック、5位ごまドレッシング、6位ウインナー、7位焼き豚、8位柔らかメンマ、9位韓国海苔、10位みかん缶。何のことはない、全て高齢者が大好きな商品ばかりでは。更にオリジナル食品が爆発的人気。高齢者が知らな過ぎなのだ。ではどう情報を知ってもらうか。桜観賞を忘れてしばし二人で熟考…。
ドンキの中に『オールウエーズ3丁目の夕日』のような昭和の雰囲気のコーナーを作ったら面白いのでは。高齢者にも敷居が低くなり、世代を超えて楽しめそう。 ラジオ番組も立ち上げたい。昭和に在ったハチャメチャエピソードを毎回紹介していく。ミニスカート大流行、女子プロレス、スポ根ブーム「巨人の星」「明日のジョー」、漫才ブーム「ビートたけし誕生秘話」、その他アポロ11号月面着陸、スーパーカーブーム、ユリゲラーの超能力など…テーマには事欠かない。
早速動き出す事に!しかし多忙を極める安田会長は3日後にはシンガポールに。次の帰国は6月末とのこと。折角盛り上がった企画なのでどうしても実現させたい!こうなったら企画書作成してシンガポールに行ってみようか。以前から「一度遊びに来てよ」と誘われているので良い機会かも。そんな訳で6月辺りシンガポールに行くかも!
■テリー伊藤
演出家。1949年、東京都出身。数々のヒット番組やCMなどを手掛け、現在はテレビやラジオの出演、執筆業などマルチに活躍中。