UC10校の職員4万8,000人がスト突入 労働条件の改善求め(11/14)

【ロサンゼルス14日】UCLAを含むUC機構の10校で14日午前8時、研究者や補助教員ら5万人近くが、賃金引き上げをはじめとした労働条件の改善を求めて大規模なストライキに突入した。

 UC当局は現在、労働組合「United Auto Workers(UAW)」に加盟する学術分野の4つの職員団体(博士研究員、学術研究員、補助教員・読者・チューターなどの学生職員、大学院の研究生)との間で契約交渉を行っている。UAW当局によると、12日の夜に交渉チームが会合を開いたが、「公正な契約を結ぶ過程で、UC側に不正行為があった」としてストへの突入を決めた。数ヵ月続く交渉の末、26件の不当労働行為の申し立てがあったという。

 組合関係者によると、職員の中には年収2万4,000ドルの人もいるといい、家賃や食費が値上がりする中で生活に困窮する人が増えている。給与の引き上げや毎年の昇給のほかに、公共交通機関の無料パス、育児手当の改善、雇用の安定化などを要求している。

 この契約交渉で影響を受けるのは、UCLAやUCアーバインを含むUC機構10校の学生研究員1万7,000人を含む4万8,000人の職員で、10月にストライキ決行を承認する投票を行った。

 ストライキの影響で、通常の授業が行えなくなったり、UCキャンパスでの研究が停止を強いられる可能性もあり、交渉の行方が注目される。

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