渦中のLA市議会、ケビン・デ・レオン市議が辞職を拒否(10/20)

【ロサンゼルス19日】ロサンゼルス市議会の人種差別発言問題で、責任が問われている第14区のケビン・デ・レオン市議が19日、テレビ番組のインタビューに答え、市議を辞職しない意向を明らかにした。

 レオン市議は、人種差別発言の現場でリーダーシップが発揮できなかったことを反省し、今後、傷付いた関係の修復へ努力したいと胸中を告白。政治に市民の声が十分に届いていなかった第14区を、自身が代表することで改善していきたいとの希望を述べた。

 人種差別発言でヌーリー・マルチネス議長が市議会を辞職してから1週間が過ぎ、現場に同席したギル・セディーヨ、ケビン・デ・レオン両市議にも度重なる辞任勧告が出ている。LA郡労働組合連合会のロン・ヘレラ会長もすでに辞職した。

 人種差別的な発言は、昨年10月に行われた、市の区割りプロセスに関する会話の中で行われた。1時間に及ぶ会話の中で、マイク・ボニン議員が養子にしたアフリカ系の2歳の息子を、マルチネス議長が「子猿」などと呼ぶ人種差別的な発言がなされ、レオン市議はこの息子をマルチネス議長の高級ブランドバッグに例えて冗談にした。レオン市議は19日のインタビューで、「あの発言は軽率だった」と反省。先週火曜日の市議会で公式に謝罪する予定だったが、できなかったと説明した。

 19日のインタビュー後、ボニン議員はレオン市議に対し、「辞職を拒否している限り、彼は癒しのプロセスの一部になれない」とツイート。「誰もが必要と感じている辞職を頑なに拒否する姿勢は、ロサンゼルスが負った傷を深くする」と批判した。

 

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