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ライアン・マッコイ
Ryan McCoy
デザインエンジニア
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デザインエンジニアの仕事に従事するライアン・マッコイさん。「テレビや映画スタジオの大道具や小道具のデザイン・制作からステージ装置のデザイン・構築などまで、その空間に含まれる全てのものを作り出すのが私たちデザインエンジニアの仕事です」 www.thescenicroute.com
「どこでもドアを作ってほしい」とお願いしたら、ひょっとすると作ってくれるのではないかと夢を見させてくれるエンジニアがここにいる。エンジニアの種類も様々だが、ライアン・マッコイさんが現在従事しているのが、デザインエンジニアといわれる仕事だ。
「今手掛けているのは、テレビや映画スタジオの大道具や小道具のデザイン・制作からステージ装置のデザイン・構築などまで、その空間に含まれる全てのものを作り出すのが私たちデザインエンジニアの仕事です。依頼があれば、何でも作ります。この世に存在していないテクノロジーを自分たちで発明し、それを駆使してモノ作りをして、描いた世界を実現化するのが私たちの役目です」。
テレビや映画のセット以外では、ブリトニー・スピアーズやレディ・ガガなどスターたちのコンサートのステージデザインも請け負う。豪華絢爛、迫力満載の仕掛けやライトショーなど、皆を夢の世界に誘うエンターテイメントステージは、ライアンさんたちデザインエンジニアのクリエイティブの賜物といえる。
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幼少の頃のライアンさん。子どもの頃から『スタートレック』や『スター・ウォーズ』といったSFものや、漫画『ドラえもん』が好きで、そんな近未来の世界を実現したいと夢を膨らました。
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未だこの世に存在しないテクノロジーを生み出す、そのインスピレーションはどのようにして備わったのか。「私は北カリフォルニアのバークレーエリアで生まれ育ちました。子どもの頃からテレビで『スタートレック』や『スター・ウォーズ』といったSFものを観たり、漫画『ドラえもん』が大好きで夢中でした。いつかこんな世界を自分で実現してみたいと夢を膨らましていたものです。親にフリーマーケットに連れていってもらうと、古い家電を買って帰って、まず分解して何でできているかを見つけて、また組み立てる。とにかく電気系イジりが好きでした」
大学でメカニカルエンジニアリングやエレクトリックエンジニアリングを学び、修了後はエンジニアとして活動を開始した。「私の母は35年間ずっと看護師として働いていました。母が人を助けているところを見て、私も人々を助けたり、人に優しい社会を築けるテクノロジーを作りたいと思いました。テクノロジーで世界を変えていきたい」
現職のデザインエンジニアに就く以前は、医療系の企業で、新型コロナウイルスの肺炎患者を主に対象としたベンチレーター(人工呼吸器)の開発に携わり、その後、今年8月まではLAにある日本の刻印機メーカーの米国法人にレーザーエンジニアとして勤務。同社では、鉄などの強力な素材を切れるレーザーポインターや、手術で使用するレーザー、最新では片手で使えるレーザーなどを開発した。
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ライアンさんによって作られたロケットエンジンとレーザー機器。
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そんな若きエンジニアの夢とは。「夢はたくさんあります!これからは人類が自由に宇宙に行くような時代が来る。宇宙プロジェクトに携わって革新的なテクノロジーを作る仕事がしてみたい!夢の溢れる未来を具現化していきたいです」。
(9/13/2022)
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